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充電だけではない、今しバッテリーを若返らせてしまうというパルス波充電器。

この手の機器はしばらく使ってみないと分からない。期待していた機能と微妙に違ったり他の機種を知り得ることで理想が変化したりと機種選びはなかなか難しい。各製品とも特徴や方針が違うので自分のスタイルにあったものを選びたいが・・・。

最終的に筆者はCTEKを手にとり信者となる。

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一般家庭の所有率はまだまだ低いバッテリー充電器。キャンピングカーや農業機械所有など一部のユーザーを除いてはあまり縁のない物なのだろう。近年の低燃費競争で登場したのが充電制御車やアイドリングストップ車なのだが、過酷を強いられたのはカーバッテリーだ。それに対応した高性能バッテリーを搭載するも燃費最優先のため充電を停止してギリギリの所でこき使われる運命にある。

我が家のNボックスも常に65~80%の充電状態で、車両が意図して満充電を目指している感じはない。メーカーがこれほどまでに拘るのはオルタネータ(発電)に伴うエンジンの負担(燃費悪化)は自分らが思っている以上に大きいのだろうか。

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それならば人為的にバッテリーを補充電してやればいい影響を与えるはず。

条件統一が難しい燃費比較はここでは省略するが、疲れ果てたバッテリーのパルス充電で回復させ短寿命と言われるISS用BTの延命ができればコスト面で有利になる。開放型BTにしても同様で、例えば筆者の超ショートのメインバッテリーの劣化を再生し寿命を2倍にするのであれば充電器を購入したモトはしっかりとれるのだ。

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大げさなイメージ図だが長期戦覚悟なら不可能ではない

劣化したバッテリーは内部抵抗が大きく電気の出し入れが困難。行き場のない発電にオルタネータの負担が大きくやがて故障の原因につながる。よくバッテリーの使用年数を自慢げに語るユーザーもいるが燃費低下や照明不安定、CPUやオーディオの音質など車両側への影響も大きい。キャンピングカーでよく懸念されるオルタネータ故障もあるが、それは走行充電にも互いに影響し合うのでサブバッテリーのためにもメインバッテリーは常に健全であるべき。これは見落としがちの事実。

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今までの筆者の理論は「充電器はバッテリー上がりの緊急時に使用するもの」。というものだった。本当はバッテリーは突然死が起こるまで使うのではなく早めに手立てをしなければならない。今回の実証ではパルス充電器は健康状態を元に戻すメンテナーとした認識が強くなった。あまり車に乗らない人は繋ぎっぱなしもできるし毎日乗る人でもたまに使うと長寿命化に効果はある。パルス充電器をお一ついかがだろうか?

せっかくなので今まで使ってみた3機種をピックアップしながら解いていこうと思う。人気機種もあるのでこれから購入を考えてる方の参考になれば幸いだ。

まずは仕様比較から。

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※青文字は筆者が独自に発見した項目。取説にはなく、恐らくネット上にもない?

筆者が使っている充電器は以下のとおり
  • CTEK MXS5.0JP
  • CTEK MXS7.0JP(業務用)
  • オメガ・プロ  OP-BC02 
  • 大橋産業 No.2701 オールマイティ全自動充電器
  • アルプス計器 ISS専用充電器 P12100S-ISS (業務用)
  • 未来舎 すぐれもの充電器 CH-1225GFP(サブバッテリ用)
  • 未来舎 走行充電器 DC-2440SBXF(サブバッテリ用)
(下から3つは用途が少し違うので省略する)

筆者が所有するのは上記の3機種。本命のCTEK(シーテック)MXS7.0JPは会社の上司にお願いして業務用として買ってもらった。これの使い勝手がすごく良いので個人的に下位モデルMXS5.0JPをポチったのはごく最近のこと。

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No,2701やBC02が有りきでCTEKに行き着いたと言っていい。

購入前にレビューや取扱説明書をダウンロードして猛勉強しても実際使ってみないと使用感はいまいち分からないもの。3機種をじっくり使ってみてトータル的に筆者に合っていたのがCTEK MXS5.0JPだった。価格帯の似たNo,2701もBC02もとても優秀で細かい事を気にしなければ正直どれでも良い。人によっては充電出来れば良い、些細な事なんて気にしないっていうのもあるだろう。

だが、筆者は違う。

ブログ読者なら察してくれると思うがあの惨劇を忘れる事は出来ない。無知なるまま機械任せに出来る筈もない。繋ぎっぱの放ったらかし充電だからこそ徹底的にこだわる必要がある。
そんなことで知り得た情報をもとに独断と偏見で充電スタイル適合表を作ってみた。責任は一切もてない。

(20190325_追記 改訂版)
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筆者目線で偏ってるが青文字は個人的に重要視する項目。△マークはあくまで◎と◯とを明確化するため。不向きという意味とは少し違う。

(追記)使い勝手はCTEKとオメガプロ。No.2701は多彩な設定ができて玄人好みか。バッテリーのメンテナンス性はオメガプロが短期集中、No.2701が中期間型、CTEKが長期間型という筆者のイメージで使い分けている。いち早く性能回復の効果がでたのはNo.2701だ。オメガプロは維持充電が無く低めの電圧監視で繋ぎっぱなしのリスクは少なそうだがCTEKも維持期間の制限があり優秀だ。CTEK5.0JPはとにかく充電が遅いのでセカンドカーユーザー向けかな。なお、3機種の詳細は後述で紹介する。


筆者はまず主として超ショートのメインバッテリーの長寿命化、そして常時繋ぎっぱなしでもリスクの少ないもの。たまにISSを含む軽自動車の補充電やキャンプ用電源の充電にも使いたい。少し劣化したバッテリーの再生(回復や延命)にも興味がある。という用途になる。


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CTEK MXS5.0JP/MXS7.0JP

高品質のスウェーデン製。シーテックのMXS7.0JPは for Professional ということでお値段もプロ用の位置づけ。バッテリー交換に便利なバックアップ給電実装も業務用らしく秀逸だ。

じつは半値以下で買える家庭向け下位モデルMXS5.0JPと(ほぼ)同じ制御プログラム?で(ほぼ)性能差はないという。大きな違いは最大電流にあり7.0JPの7.0Aに対し5.0JPが4.3Aになっている点。大した差ではないように思うが、実際はこの差が大きく単純に充電スピードの早い7.0JPの方がいろいろと有利な事が多い

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大きさ比較では親子というより夫婦といった感じか。MXS5.0JPはオプションのバンパー取付済だがスタイリッシュなデザインも同じだ。

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初見でMXS7.0JPも小さく思ったがMXS5.0JPは更に小さくてびっくりする。

お金がある人には何かと有利なMXS7.0JPをおすすめしたい。車とバイクの二刀流の方は二輪モード搭載のMXS5.0JPもしくはUS向け最新型MXS5.0が二輪モードが強化されてるので良い選択だろう。MXS5.0を選ぶ場合は予めコンセント形状の違いを各自把握しておくこと。

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MXS5.0JP/MXS5.0なら原付の3Ah容量にも対応する

二輪ユーザーでなくても進化(温度センサー搭載)しているUS新型MXS5.0の選択肢もある。筆者は「時すでに遅し」で購入してから存在に気づいたがUS新型の方が少し安く購入できるようだ。

ただし、職業がら5年保証のついた日本仕様(5.0JP)の安心感は無視できない。

ちなみにMXS5.0JPの4.3Aでは超ショートの大容量BTに分が悪いように思うが筆者は充電を急ぐ理由もなく問題視しない。筆者の思惑は充電器というよりもメンテナーとして期待しており、実のところ超ショートのメインバッテリー用としてMXS5.0JPを二台体制で直列24V繋ぎっぱを目論んでいたりもする。これは近々公開予定。(追記 その記事がこちら

CTEK(シーテック):バッテリーチャージャー 12V&24Vコンパーチブル (MXS7.0JPW) MXS7-0JPW
CTEK(シーテック):バッテリーチャージャー 12V&24Vコンパーチブル (MXS7.0JPW) MXS7-0JPW

こんなのは高すぎで買えない。ほしいけど。

CTEK・バッテリーチャージャー&メンテナー・MXS7.0JP対応バッテリー例14〜150Ah・JS7002後継品【p3b2018】
CTEK・バッテリーチャージャー&メンテナー・MXS7.0JP対応バッテリー例14〜150Ah・JS7002後継品【p3b2018】

現実的に7.0JPなら個別購入になるがそれでも高価い。ほしいけど。

CTEK シーテック MXS5.0JP バッテリーチャージャーメンテナー(全自動バッテリー充電器自動車用)充電制御車、アイドリングストップ車、ハイブリッド補機バッテリー、ECOバッテリー対応
CTEK シーテック MXS5.0JP バッテリーチャージャーメンテナー(全自動バッテリー充電器自動車用)充電制御車、アイドリングストップ車、ハイブリッド補機バッテリー、ECOバッテリー対応

MXS5.0JPを2個ならギリギリ射程範囲なのでポチった。今となればUS新型も気になるが知らなかったので仕方ない。筆者の用途ではさほどの違いもなく、むしろ悩み苦しまずに選択できたのが性分上よかったのかも。


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MXS7.0JPとMXS5.0JPの取説。8ステップ充電が如何にも賢そう。

7.0JPなら軽ISS用M-42の補充電でだいたい2~3時間と完了までが早い。5.0JPなら3〜5時間と言ったところか。ノーマルモードが開放型BT、AGMモードがディープサイクルBT。リコンディションモードはノーマルモードにステップ⑥(15.8V/1.5A)が追加され、国産のアイドリングストップ(ISS)車やハイブリッド(HV)車の補機用BTにぴったりとなる。

【MXS7.0JPの電圧制御】
ノーマルモード(最大14.4V)  → 一般的な開放型バッテリー
AGMモード(最大14.7V)   → AGM密閉型、ディープサイクルBT、冷間時の開放型BT
リコンディションモード(最大15.8V) → ISS車/HV車、劣化した開放型など
サプライモード(一定13.6V)    → バッテリー取替時などの電源供給用


本来リコンディションモードは適度な過充電状態を形成し電解液を撹拌して活性化を図るもので劣化しかけた開放型に実施しても良いとされる。低電圧タイプのAGMは使ったらだめ。

8ステップ充電を大まかに説明するとステップ①から順番に実施され⑤もしくは⑥で充電完了となる。その後は⑦フロートメンテナンスに入り13.6Vを維持したあと10日後に⑧の12.7V監視(パルスメンテナンス)に移行する。パルス波形のでない一定電圧のステップもあるようだ。

健康なバッテリーであれば開始しても①〜②を何秒かで駆け抜けてしまい①ディサルフェーションの恩恵はほぼ受けられないが、繋ぎっぱなし10日後からステップ⑧でじっくりとしたパルス充電がある。


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MXS5.0JPの状態ランプは8ステップごとに点灯するので分かりやすい。

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対して上位機種のMXS7.0JPの状態ランプが少なく分かりづらい。とくに完了後のステップ⑦⑧の状態ランプが兼用になっているので見た目では13.6V維持なのか12.7V監視なのか判断はできない。べつに大した問題ではないが。


筆者が戸惑ったのはこのステップ⑦のフロートメンテナンス(13.6V維持)だった。

取扱説明書を読むと10日間⑦を維持しその後⑧のパルスメンテナンス(12.7V監視補充電)に移行するようにとれるがサーキットテスターで確認してみると実はこれがちょっと違った。

テスターで計測したところMXS7.0JPの充電完了後は⑦13.6Vの維持ではなく13.2Vの電流ゼロになっていたことがあった。まさかすでにステップ⑧12.7V監視に移行しているのか?

不審に思い正規代理店に問い合わせてみると「分析により⑦が不要と判断し⑧に移行する事もある」との回答を得た。また「10日間は安全上の仕様でそれ以下でも移行することもある」とよく分からない説明。応対は良かったが何となく肝心な所を濁してる感じがあり納得がいかず後述するが、これはやはり虚言だった

7.0JPの充電後は13.5Vでステップ⑦を確認できる事もあるが、実際に⑦は「省略もしくは0~10日間」というのが正しいのか? ステップ⑧への移行タイミングの定義も不明だ。

2020年10月追記
7.0JPの旧モデルのUS版(US7002)で良好のバッテリーを試しに充電したみたところ、ステップ⑦に移行せずステップ⑧と思われる状態に突入することがあるのを確認した。このことで正規代理店の回答が間違っていない可能性が浮上し、長らく不審に思っていたことをここで謝罪したい。また読者に向けても紛らわしい事を書いてしまい申し訳ないと猛省中。



何れにしてもいちばん知りたい所の説明がちょっと雑でわだかまりが残る。

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ところが、状態の良いM-42車外バッテリーを購入したMXS5.0JPで充電したところ、約2時間で充電完了し⑦13.6Vの維持充電モードに突入した。MXS5.0JPは状態ランプが個別にあるので分かりやすい。

不可解なのは、いまのところMXS5.0JPは充電完了後に必ずステップ⑦に移行していることで同じ充電プログラムのMXS7.0JPとは違う挙動をしている。実際は細かな仕様変更があるにしても上位機種だけ?が維持充電を省略するアルゴリズムがあり何かを意図している。個人的には期限付きの維持充電に惹かれてCTEKを選んだのでMXS5.0JPにもそんな挙動があるのか気になって仕方ない。何か分かり次第ここに追記するつもりだ。

追記 すべての謎が解けた!

何日も挙動に悩んだがようやくステップ⑦の真実を発見できた。

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結論を言うと充電完了後のMXS5.0JPは説明書通り13.6Vで10日間維持するタイマー制御


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そして問題のMXS7.0JPは13.50Vを30秒間保持したあと自然放電する13.16Vまで待機し、13.15Vに到達した時点で再び13.50Vを30秒間保持する。まさに13.50V維持と13.15V監視の融合といったところでこのループをひたすら10日間繰り返す制御のようだ(最後までは未確認)。

測定時の電流ゼロに見事に惑わされたが、実際は7.0JPもしっかりステップ⑦に移行してたのである。電流は13.5Vの30秒間しか流れてなく13.15Vまで落ちる約5分間(状態による)は電流ゼロで筆者がテスターで電流を測定できるチャンスが少なかったのが原因。そしてもうひとつは、電話の問い合わせでいい加減な返答を頂いたのが更なる迷宮入りとなった事を言っておかなければならない。


2020年10月追記
この30秒間保持はタイマー制御なのかカット電流で変動していくのかは未確認。経過時間とともにバッテリーの状態が良くなれば放電少となり待機時間は長くなるが、通電時間は逆に短くなっていくモデルもあり、この7.0JPもこのような動作をする可能性もある。

関連記事 CTEK MULTI US7002は「買い」なのかを考察する



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昼休みにぼーっとテスター眺めてて気づいたミラクル。

ステップ⑦の維持制御はMXS5.0JPとMXS7.0JPは別モノだったという結論だが、何となく複雑なことやってる上位モデルの方がバッテリーに良い働きがありそう。


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維持充電が長期になればサルフェーション除去に期待できる反面、バッテリー液の蒸発を気にしないといけなくなるので10日間の制限があるのは有り難い。最終ステップ⑧の12.7V監視モードに移行すればバッテリー負担の心配も限りなく小さくなる。

なお、ステップ⑧においては10日間繋いでおかないと確認できないため未調査というか未体験。今後⑧で何か面白いことがわかればここに追記する。


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(追記)10日間の繋ぎっぱでステップ⑧に移行した(MXS5.0JP)

正確にはステップ⑦はぴったり240時間でなく235時間?くらいだった。まぁこの辺はとくに拘るところではないが2機の充電完了時のタイムラグが如実にステップ⑧の突入に影響してるのでタイマー制御であるのは間違いないと思われる。


CTEK充電器の気に入ったところは
  • 繋ぎっぱでもバッテリーに負担をかけない
  • 監視補充電のパルス方式、長期のディサルフェーションに期待
  • 全ての鉛BTに対応
  • 5.0JPなら原付からバスまで使える
  • 他機種に比べ小型で取り回しが良い
  • 付属のカプラー付き端子でプラグコネクト充電ができる
  • 多彩なオプション群で拡張性あり
  • 前回設定記憶のため通電と同時に無操作で充電開始できる

世界の名車が純正としてOEM供給をしている実績や5年長期保証を考えると本物と言わざるを得ない。ほとんどガレージのお飾りになっているフェラーリやポルシェ、ハーレーなど高級車のお供として選ばれる理由。そして国内ではローカルな消防団所有のポンプ機に通年を通した繋ぎっぱなしで一切バッテリーに負担を与えないという実績があり意外なところでも注目の的になっている件。

筆者が最重視した監視モード電圧12.7Vが理想的で高すぎず低すぎず。自然放電と暗電流でこれを下回った場合にパルス補充電を繰り返すため常に最高の状態を保持しつつ劣化を防ぐ。10年と言われる鉛バッテリーの物理的限界寿命に近づけるかもしれない期待感が隠せない。

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シーテックのオプションにあるコンフォートインジケーター パネルの発想が素晴らしい。

バッテリーにアクセスしづらい自動車が増えている昨今。通常のワニグチからプラグコネクト充電への拡張性がアツい。ガレージから車内へAC100V供給さえできれば防犯性もすぐれた充電ができるだろう。

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(追記)実際にコンフォートインジケーターパネルを取り付けた記事はこちら
  

筆者が着目した「無操作充電」も特筆したい。

AC100Vの通電で前回設定の記憶で無操作開始する機能はサブバッテリーの充電にも秀逸な仕様だ。つまりは工夫次第で時限式の使い方ができるのである。筆者のバスのように転送式インバータを使っているなら現在構築しているすぐれもの充電器のような全自動化も可能。調べてみるとすでにCTEKをサブバッテリー充電器として取り入れているビルダーもあり、従来の据置機でなく小型機とすることで取り回しがよくメインバッテリーや他の用途で使える点で有利性があるという。

CTECでサブバッテリー走行充電AC化?
そして筆者が夢見る走行充電AC化にも有力機種となる。未来舎のすぐれもの充電器で考えた事はあったがCTEKも候補機だ。本格的なキャンピングカーでも有効だが、あえて車中泊する乗用車でも「メインバッテリー → エンジン始動ONのインバーター → CTEK → 密閉型バッテリー」という接続をすればAC式走行充電器として簡単にサブバッテリーシステムを構築できてしまう。理論上の変換効率は良くないが個人的にシステム簡素化とコスパが魅力だと考えている。

ただ1泊2泊の車中泊で走行充電が要るかどうかは微妙な話だし、それよりも7.0A/4.3A程度でどんだけ走らなければならないかという問題がある。ちなみにCTEKは純粋な走行充電器も製品化してるが結構高額で国内の情報は少ない。信頼の国産機をさしおいてわざわざ選ぶ人は少ないのかも。


CTECでメインバッテリーのソーラー自家発電AC充電?
ソーラーシステム搭載車ならもっと面白い。キャンピングカーのソーラーシステムは主としてサブバッテリーの充電であるが余った電気をメインバッテリーにも分けてやるというアイデア。青空駐車のソーラーユーザーが冷蔵庫を常時ONしてるのを見て思いついたが「ソーラー発電 → サブバッテリー →インバーター → CTEK → メインバッテリー」の構築ができそう。効率はこちらも微妙だが発電大好き人間なら当然思いつきそうなプランなので既にやってる人が居るかも。これは未調査。

むろん筆者は普段から青空駐車ではないのでソーラーシステム非搭載。旅先長期滞在型でもないしガレージにAC電源があるので今後も試す機会はないがかなり興味深い話である。



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オメガ・プロ  OP-BC02 

アメリカのACデルコ社の全自動バッテリーチャージャーAD-2002のOEM品。外観上もよく似てるが中身は全く同じらしい。人気のあった旧型OP-0002から受け継がれたパルス充電器の定番という印象。有志の方々がオシロスコープを使ったパルス波形を紹介していたり、デルコ製と合わせて情報量も多く劣化したバッテリー再生もそれなりの成果が上がっている。


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筆者の印象はとにかく男らしく豪快。各種バッテリーに対応してるがバッテリータイプ選択が不要でどれも最終電圧16.5V(気温で変動?)で強引に押し込むスタイル。だらけたバッテリーのケツを蹴り上げるがごとく、まさに「地震 雷 火事 親父 オメガプロ」という順にふさわしい。定電流選択は2A/6A/5A/10A/12A/15Aと多彩。

16Vを超える高電圧で適度(安全)な過充電状態にする仕様上、他機種よりガスの発生がある。放電しきった大容量バッテリーはとくに時間が長くなるので小電流でも6つのキャップを外してやった方がいい。上写真の翌朝、噴水状態のびちゃびちゃ祭りにした筆者がいう。





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BC02は4ステージ充電。

CTEKとは違い全域でのパルス波形が特徴的。多少強引な充電スタイルはCTEKのリコンディションモードに相当する。最終のカット電流は不明。デフォルトで要求電圧の高いISSやHV用バッテリーそして弱りかけたバッテリーに向いている充電器という印象だ。その他メンテナンス充電とリフレッシュ充電という二つの機能で劣化の進んだバッテリーの救済モードも頼もしい。

一応にAGMバッテリー対応とあるがBC02も然りシーテックのRECONDモードも然り、高電圧でオプティマバッテリーなど電極板にダメージを与える警告もあるようだ。そしてAGMでなくても最近の鉛バッテリーの電極板は塗り込まれた層があり電気的振動や過充電で剥がれる恐れもあると聞く。健康なバッテリーに不用意な充電はできるだけ避けた方が良さそう。よく売れてる人気機種だし滅多な事はないと思うが。ちょっと考えすぎかも。

(追記)ただし、それらを真っ向から否定するコメントがある。誤解を恐れず言うと信者たちの安全への信頼性も高くAGMだろうが何だろうが問題ない。高電圧低電流のマイコン制御は過充電を引き起こす事なく優秀だということだろうか。

バッテリー状態の分析が意外に優秀なのも追記しておきたい。充電状態100%の劣化状態が微妙に違う2つの同製品のバッテリー(性能差は20CCA)を充電した場合、劣化の少ない方は短時間で完了し劣化した方が明らかに長く充電した。このことで確かに単なるタイマー制御ではなく状態の分析を優先したマイコン制御で過充電保護もしっかりしている事が分かる。

この記事を書いていた頃はオメガプロにやや過充電に不安があったが何十回も使い続けていると分かってくることも多い。安全マージンの取り過ぎは頼りなくなるし、かといって制御がないとダメージへの懸念がある。その絶妙なバランスが大事。もちろんその道の専門でない素人には経験値で判断するしかない(追記ここまで)

充電後の電圧を維持するモードはなく、12.5Vまで下がった時に補充電するオートメンテナンス充電と12.3Vの極度な低下時は初期充電と同じ設定で再充電するオートウェイクアップ充電の2種類の監視プログラムがある。筆者がテスターで確認しても満充電後は待機状態になっていた。これなら数ヶ月に及ぶ繋ぎっぱでも安心できそう。

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個人的には全域パルスなのに維持充電機能がないのが惜しい。欲を言えばふんわり充電する14.5V程度のモードも欲しかったが・・・

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追記
マニュアルのメンテナンスモードがそれらの代用機能になる?

取説には「あくまでも通常充電できない場合の救済モード」というのを強調している。筆者が試したところテスターでは14.7V/0.8Aという微量な定電流制御でじっくりとしたパルス充電ができるほか、無責任なこと言えば二輪対応モードにも近しい。一二三が順に点灯するループから満充電となるのは全てが点灯し停止した状態。満充電にならない場合は36時間で停止するとのこと。

注意点としては満充電近いバッテリーはすぐ終了(停止)してしまうので開始時はそれなりの放電状態でないとだめ。そこはヘッドライトを点灯するとかあえて放電させて実施する工夫もある。筆者も誤解してたがべつに劣化してなくても放電気味ならどんなバッテリーでも使えるようだ。

ただ通常充電できるバッテリーにメンテナンスモードは無意味説もある。サルフェーション除去の効果も通常モードより薄いとあるが、2701の長期維持の実績を思えば必然的に期待はしてしまう。何れにしてもうまく使い分けて上手に活用するのは個人的にアリ。ちなみに繋ぎっぱなしの通常監視でもいづれはオートメンテナンスモードに移行するので全く使わない機能という訳ではない。

監視電圧12.5Vはやや低めなのでもう少し上げるか、または12.5/12.7/12.9のような選択式にしてくれると個人的に理想的なメンテナーなのだが・・・。


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大橋産業オールマイティ全自動充電器No,2701

一番最初に買った充電器で所有するなかで唯一の日本製?充電器か。

関連記事
補充電の考察①(オールマイティー全自動充電器)
補充電の考察②(メインバッテリー補充電の簡素化)

過去に取り上げているので重複してしまうがこの充電器の最大の特徴は24V対応(自動認識)であり超ショートのメインバッテリーの充電器として使用している。購入したときの第一印象はモード選択などが邪魔くさい感があったが慣れてしまれば何てことはない。

任意で設定できる電圧は14.4V/14.7V/15.8V(28.8V/29.4V)と基本的にCTEKと同じだがコイツは電流値選択もできるのが優秀。3機種の中で一番自由度が高くこだわり派向けという感じ。

使ったことはないが35Aのジャンプスタート機能もついておりセルモーターをぎりぎり回せないバッテリーあがり程度なら家庭の強い味方になるだろう。





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電流が0.8Aより小さくなった場合に充電を終える従来の基本的なカット電流方式。

劣化しかけた充電状態の良いバッテリーを充電した場合、すぐこの既定値に達してしまい充電を終えてしまうためこれを懸念しがちであるが、実はそうではない。「FUL」を表示したここからがこの充電器の真骨頂で、パルス波形の維持(フロート)充電でじっくり回復しながら良質な満充電に近づけていく。


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オールマイティ充電器No,2701は4ステージプログラムだ。

①回復充電ではシーテックと同じように最初に電気的振動をあたえ充電できる状態に導いてから②大量充電に移行する。③吸収充電は設定した14.4V、iSL14.7V、iSH15.7Vとなりそれぞれ開放型、ディープサイクル、ISS,HV補機となる。最終カット電流は0.8Aで満充電となり④フロート(浮動充電)13.6V(27.2V)をいつまでも維持する。

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繋ぎっぱなしでは13.6V/27.2Vをいつまでも維持するため取説にあるように液減する懸念はあるが憶測ではCTEKがそうであるように10日間なら問題ないと踏んでいる。

筆者がテスターで確認すると維持充電のプログラム制御は意外に考えられており維持充電中は10分間に一度ぴったり30秒間停止する機能が組み込まれていることを発見。おそらくバッテリーをいたわる機能かな?。

そして規定電圧に近づき電流値も減少すると波形も穏やかになっていくが電流が小さくなってもCTEKとは違いはっきりしたパルス波形。実験では5日~7日も繋いでおけばCCA値がかなり回復し劣化バッテリーの再生に明らかな効果を確認できた。

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この充電器で超ショートのメインバッテリーもだいぶ回復した。

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筆者が育てているバッテリーの1つ。単なる趣味だが熱帯魚を育てる感じ。変態だな。


【例1】145D31R 換算指標800CCA  
充電前 615CCA(81%) → 7日後 715CCA(89%)

【例2】ISS用 M42R 換算指標365CCA 
充電前 317CCA(86%)  → 4日後 357CCA(97%)

No,2701の維持充電は5日間で確実にディサルフェーション効果がある。時間をいとわない劣化バッテリーの再生には個人的に一番オススメできる機器だ。

各社こぞってパルス波形を全面的に謳う製品を排出しているなか、No,2701は完全に出遅れたのかあるいは流行に貧しかったのか「パルス推し」がない。実は取説にも一切書いてなく2701の製品カタログに「バッテリーにやさしいパルス充電(2A/5A充電時)」とあるだけ。余計なお世話かもしれないが羊の皮を被ってるのがちょっと勿体無い。

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維持充電中の電流も周期的な増減ループでパルってる事がクランプメーターで確認できる。

ただ永続的に13.5Vを維持するのでバッテリー液が減ったりする不安はある。あくまでも予想でしかなく(誤解を与えてもいけないので)数ヶ月繋ぎっぱでも意外と大丈夫かもしれないが、定期的な液面チェックや補充は面倒くさいので筆者は1週間以上の繋ぎっぱなしはしないようにしている。その辺は個人的に維持充電モードの日数制限のあるCTEKがリスクが少なくて理想的。

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No,2701で少劣化バッテリー再生化。2台を一気にやる筆者の新必殺技だ。

同サイズの同製品の同等劣化度(CCA値)に限り、直列24Vにして27.0Vの維持充電を3~5日かけてディサルフェーションを実施中。まさに一石二鳥で捗っているのは言うまでもない。もちろんこれは他の充電器ではできないことだ。


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年明けからバッテリーの充電に興味を持ち、4台の充電器と3台の測定器を購入。好奇心が抑えられない病気はいつ治るのだろう。


まとめ
ブログを初めてこんなに苦労した記事はない。CTEK MXS7.0JPの維持充電の謎が記事完成の妨げになったのは言うまでもなく、解決した本日やっと投稿できたという感じである。書き始めから2週間は経とうか。検証する記事は好きな部類だが今回は疲れた。今後もこっそりと訂正などを繰り返していくのだろう。ご指摘、ご意見は大歓迎。でもさすがにこんなマニアックな記事を見てくれる人も少ないだろう。

気持ち的には「充電器は一家に1台推奨委員会発足」なのだが


おわり。

あ、サルフェーション除去に関連する最近ちょっと気になるアイテムのリンクを下に貼っておく。


エルマ:のびー太12V NN-12
エルマ:のびー太12V NN-12
エルマ:のびー太24V NN-24
エルマ:のびー太24V NN-24

エルマの「のびー太」。見た目の胡散臭さは否めないが個人的に非常に気になるアイテム。説明を読めば読むほど試したくなる上手い商法にチョロい筆者の心が危ない。12V用は軽自動車の普通バッテリーよりも高価くて試す度胸も半端ない。もし効果があるなら、駐車場所にAC電源がなく繋ぎっぱ充電(メンテナンス)できない人に最適かも。


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キャンピングカーを含む多ジャンルの雑誌に取り上げられているバッテリー再生機。値段はハるが実績もあり間違いなさそう。個人的なイメージはもうパルス充電器界のラスボス。かなりヘタったバッテリーに使う印象が強いがどうだろう。これも興味深い。