
⑤道の駅 塩津海道 あぢかまの里
この滋賀最北の道の駅がこの日の車中泊場所だ。夕方に蕎麦を食べたのでファミマで少々のおつまみと缶チューハイを買って独り宴に備える。いつも如く観たい映画もダウンロード済み。ソロキャンプでも車中泊でも一番楽しい時間である。
この時はこのあと訪れる悲劇を知るよしもない。。。

宴の設営と後部座席のベットメーキングもばっちり。

楽しみの宴のまえに道の駅のトイレに行っておく。
そして、バスに戻った時にその異変に気づいた。。。
バスのドアが開かないのである。
一瞬、時が止まったかように頭が真っ白になった。何度確かめても他のドアも開かない。
窓から車内を覗き込むと車のキーはテーブルの上に置いてある。完全に閉め出されたという恐怖と絶望感。それが実感となって徐々にジワジワと押し寄せてきた。
いわゆるインロックの事例の完成である!
や、やってもうたー ( ̄▽ ̄lll)

なぜ、そんなことが起こったのか。
近年多いのはキーリモコンの電池切れによる誤動作。高年式の車なら防止機能が備わってるがトランクの荷物取り出し時にキーをトランクに置いて締め込んでしまうケース。ドアのロックノブが絶妙に中立になっていて閉めた振動で閉まってしまうケースもある。車内に居る乳幼児や愛犬が閉めてしまうミラクルもあった。意図的にドアロックしながら閉めるウッカリもある。
職業柄いろんなパターンを見てきたが筆者の場合はどれにも属さない。
筆者の折戸式のエントランス扉は外から鍵でしか施錠開錠ができない。前ドアと観音扉は普通の自動車の構造だが折戸だけが特殊である。話がややこしくなるポイントはロック状態であっても内側から普通に開くためロックされていることが分からないという厄介な仕様だ。
よって、車内に鍵を残し、施錠した折戸扉から外に出てしまうと再び車内に戻ることができなくなってしまうのだ。
車内からはアンロックの機構が存在しないため「魔の一方通行」になる事がある。よくわからない仕様だが、園児バスで保育士が内側から扉を開けて迎えるような特殊な状況下では安全・防犯面で利はあるのかもしれない。
通常、運転席ドアから下車してロックすれば起こり得ないが筆者の場合は折戸ドアから出ることがあるので起こる率が高い。今回は道の駅なのでとくに防犯を意識し他のドアを内側からロックしていたのが裏目に出る。
当然、鍵はポケットにあるテイで外にでたが、言い訳しても意味はない。。。
もちろん対策はしていた。ブログで公表することでないがお気づきの通り普段は秘密の場所に強力磁石で合鍵をひっつけている。しかし半年ほど前に同様のインロックをしてしまったあと再セットを忘れていたようだ。そう実はこれまで3度ほどやってるがこの対策に慣れ危機感が薄れていた。
痛恨の極みである。
あるはずもない合鍵を這いつくばって探し周り、閉め忘れのガラスがないかを確かめたりと悪あがきをした。最後には二本指を額につけ瞬間移動を試みたがやはり出来なかった。ついに降参の時がきたのである。
不幸中の幸いはiPhoneを左手に持っていたことだ。
ただのオシッコに携帯を持っていくのは妙な話だがこれはいつも写真を残す事を考えるブロガーの習性なのだろう。それが助かった。
ロードサービスに電話すれば何とかなるはず。。。
余談。加入している保険会社にもよるが今はたいていこのシステムが付帯している。電話すると最寄りの提携業者を手配してくれるサービスで事故、バッテリー、パンク、ガス欠、キーとじ込み、故障によるレッカー移動やクレーン作業が全て無償になる神対応。レンタカーや宿泊費用もサポートしてくれる場合もある。職業的に筆者も携わることも多いが意外にユーザーの認知度はまだ低い。まずは知り合いの自動車工場に連絡するのではなくロードサービスに連絡するのが正解だ。過去にも利用したがキャンピングカーが対象になっている点もポイントが高い。余談終わり。
当然、鍵はポケットにあるテイで外にでたが、言い訳しても意味はない。。。
もちろん対策はしていた。ブログで公表することでないがお気づきの通り普段は秘密の場所に強力磁石で合鍵をひっつけている。しかし半年ほど前に同様のインロックをしてしまったあと再セットを忘れていたようだ。そう実はこれまで3度ほどやってるがこの対策に慣れ危機感が薄れていた。
痛恨の極みである。
あるはずもない合鍵を這いつくばって探し周り、閉め忘れのガラスがないかを確かめたりと悪あがきをした。最後には二本指を額につけ瞬間移動を試みたがやはり出来なかった。ついに降参の時がきたのである。
不幸中の幸いはiPhoneを左手に持っていたことだ。
ただのオシッコに携帯を持っていくのは妙な話だがこれはいつも写真を残す事を考えるブロガーの習性なのだろう。それが助かった。
ロードサービスに電話すれば何とかなるはず。。。
余談。加入している保険会社にもよるが今はたいていこのシステムが付帯している。電話すると最寄りの提携業者を手配してくれるサービスで事故、バッテリー、パンク、ガス欠、キーとじ込み、故障によるレッカー移動やクレーン作業が全て無償になる神対応。レンタカーや宿泊費用もサポートしてくれる場合もある。職業的に筆者も携わることも多いが意外にユーザーの認知度はまだ低い。まずは知り合いの自動車工場に連絡するのではなくロードサービスに連絡するのが正解だ。過去にも利用したがキャンピングカーが対象になっている点もポイントが高い。余談終わり。
話を戻すと、
合鍵を持っている妻には一応電話したが高速に乗れない彼女に持ってこさせる訳にはいかない。だいいち自宅から2時間以上かかるので筆者は凍え死んでしまうかもしれない。
不幸中の不幸は長Tとパーカーのみの軽装だったこと。
気温は4度程度だが風が冷たくそこに拍車をかけるような冷たい雨が降ってきた。ツイてない時はこんなものである。
これヤバいやつ。本当に凍えてしまう。。。
ロードサービスのオペレータには繋がったが連休中で受けてくれる業者が限られてるので見つかるまで待てという。しかし30分待っても連絡がない。寒くて震える筆者の声を察知したオペレータの気遣いが完璧であっただけにその1分1分がとてつもなく永く感じた。
まだいける。まだ大丈夫。大したことではない。もっと最悪なことはいっぱいある。駅の建物のひさしのしたで震えながらそう思った。いま考えてもそれは正しい。命に関わるような大袈裟な事ではない。ただ無駄に外へ出ては雨に打たれていたのがキツかった。
さすがにヤバいので道の駅のトイレの暖房便座で暖をとる。我ながら名案だったがそれでもブルブルと身体が震えるので他の車中泊客に助けを求めようかと悩んでいるとロードサービスから電話が鳴った。
「ピッキングできる業者がやっと見つかったので70分ほど待ってください。」
ピッキング業者を依頼したのは筆者だった。コースター/リエッセ2のガラス窓は全てすれ違いの引き戸なので従来の針金や平金を突っ込んで開錠する方法はできない。よってピッキングが妥当であり、これをできない業者が来ても時間の無駄になるのは分かっていた。
専門的にはドアにエアバックを挟み無理やり膨らませてドア内側のロックノブを直接針金で引っ掛ける方法もあるが乗用車ではないので難しいだろう。むろん最終的にはガラスを破壊すれば良いが生死に関わるような究極の事態ではないのでちょっと避けたい。
しかし70分とはー。もつかな俺の身体。。。と思ってると妻から電話がなる。
そこの近くにローソンあるよ~
マジでー。と言いつつ、確かに道の駅の200mくらい手前にコンビニあった。もう冷静な思考ができなくなっていたことに気づく。妻も自宅からグーグルマップで調べてくれたらしい。

冷たい雨のなかトボトボ歩いてローソンに到着した
コンビニ店内は今までにないほど世界でいちばん暖かく感じた。やっぱりコンビニは神ってる。っていうかpaypayも神だ。財布なしで買い物できた!
からあげクンとホットコーヒーで身体を暖める。そして謎の680円もする道の駅ガイド。情報量が乏しく今となれば何故にこんなの買ったのか。とにかく意識がもうおかしかった。
オペレータが言った通り70分後に助けの業者がやってきた。
ローソンで居ることを伝えていたので直接迎えにきてくれた。同世代だと思われる業者の人の話を聞くと岐阜の海津からわざわざ駆けつけてくれたという。時間がかかった理由に納得した。本当に申し訳ない。何度も頭を下げた。
ピッキング作業に入る前に説明を受けた。ロードサービス対象なので全費用は無料であること、キーシリンダーの種類によっては壊れてしまう可能性があること。などを同意した。
運転席ドアのピッキング作業に入るとすぐ「これは壊れるかもしれないタイプです」と言われた。構いません、とにかくやっちゃってください。とお願いした。
不安は的中。ピッキングの作業は難航した。壊れては修正しを何度も繰り返す。一昔前のトヨタ系は難しいと聞いたことがあった。その一部始終を写真におさめようとするもさすがに失礼なのでやめておいた。それとiPhoneの電池残量をまだ気にしていた。
業者には実は自分も同業であることを伝えた。普段は助ける側だが助けられる側になった憤り。技術や知識はあっても道具がないと何もできない無念さなど。最初は苦笑いだった業者さんも次第に口数が増えロードサービスあるあるネタで話は盛り上がる。願ってもない有益な情報交換ができた。
しかし、カギは一行に開かない。
冷たい雨はやんでいたが筆者の身体は再び冷えガタガタと震えだした。さすがに焦りが見えだした業者さん。筆者は窓を割る道具を持っているかと聞く。
その数秒後に運転席ドアは静かに開いた。
何度も何度もお礼を言った。本当に申し訳ない。
作業開始から50分。筆者がインロックしてからは3時間が経過していた。
22時前に今世紀最大のお辞儀をして業者さんを見送った。。。

ファミマで温めてもらったおつまみセットは完全に冷めていた。そりゃそうだろう。
久しぶりに電子レンジを使う。食べながら妻に無事生還できたことを伝えた。妻は爆笑していたが「合鍵もっていこか?」と言ってくれた事を単純に感謝した。双子からは「大丈夫?」と何度もLINEが入った。娘からのアクションがなかった事はどうか触れないでほしい。。。

凍えた身体は温まったが疲労感がすごいので早めにナンガに潜り込む
寝袋のなかで映画を一本観終わりそのまま寝ようとしたがなかなか寝付けない。そしてガラ空きの駐車場のはずなのに隣に乗用車が停まった音がした。さては、バスを風除けにするつもりか?
となりに停まった乗用車はオートエアコンをつけてるようで時折回るコンデンサファンの音が「ブ、ブーン」と耳に障る。見えないがその音からするとちょっと古いトヨタ車だろうと思った。ファンの音が気になって眠れない。
畜生、やっぱり今夜はついてない。。。
気を紛らすために道の駅のトイレにいく。もうカギは怖くてかけれなかった。
隣はやはりちょっと古いトヨタイプサム。小学生を連れた5人のファミリー。とくに車中泊の装備をしている様子はないが純正のルームランプを全て点灯しトランプを楽しんでおり全員がやけに楽しそう。午前0時を回っているのにどういった家族旅行なのだろう。またどうやって寝るのだろう。そんなことを考えるとまたもや眠れなくなった。

10時頃に起床。結局就寝できたのは4時過ぎだったと思う。

昨夜の冷たい雨と忌まわしき事件を吹き飛ばすような快晴だ。

あれはいったい何なのだったのか。
どんな車でもカギがなくては所有者権限は無に等しい。そこにはただ侵入を拒み続ける鉄壁の要塞があるだけだった。今回は当たり前のことが当たり前でなくなる恐怖を学習した。
ともかく駆けつけてくれた業者さんとロードサービスのオペレータの素晴らしいプロ意識の高さを評したい。オペレータの人は電話のたび入れ替わったがCMのような、いやそれ以上の優しい受け応えで安心を与えてくれた。仕事とはいえ、なかなかできるようなものではないと素直に思う。
ちなみにその翌々日に記事を書き始めた筆者は本日業務終了後にロードサービスの依頼を受け事故の引き上げを担当した。明らかにいつもと違った心意気でのぞんだのはいうまでもない。

























