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オヤジの山に入ってハンモックでゆったり過ごす休日。

ついに入手したDDフロントラインハンモックの試し張り。その心地よさと設営の優位性など魅力的要素が多い一方でハンモック泊については睡眠快適性に意見が割れるようだ。果たして自分にハンモック泊があってるかどうか。それを判定する目論見もあった。

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の本体だけ入手すれば楽しめるが筆者はDDタープとオプションを含めた6点を購入。

情報をかき集めほぼフル装備にしたのも一か八か。総額約4.6万円也。これが高いのか安いのかさえ分からない挑戦であった。今となれば正規店(NOASOBI-YA)で補償のあるのを買うべきだったと思う。そこは勉強不足だった。

  1. DDタープ3.5m
  2. DDフロントラインハンモック
  3. DDアンダーブランケット
  4. Hammock Hook(1本の木とクルマで繋ぐ金具)
  5. DDハンモック コンプリートウーピーサスペンションシステム
  6. ハンモックスリーブ

この試し張りで使ったのは②本体と⑤、⑥のオプションのみ。

DDタープ。蚊帳付きハンモックでもテントのフライシートのような雨風を防ぐタープは必要。手持ちのモノで代用できるが大人気DDタープが欲しく3.5m×3.5mを購入した。多彩なアレンジでハンモックでない時も単体で重宝するのは明確だ。取り回しの良い3.0mと迷ったが雨の吹込み対策で3.5mを選択した。

アンダーブランケット(以下アンブラ)はハンモック下部を覆う防寒用オプション。ハンモックと言えば夏涼しいイメージだがアンブラがあれば氷点下でも大丈夫らしい。冬キャンがメインの筆者は迷わず購入。

Hammock Hookはスグレモノ。ハンモックは程よい間隔の2本の木が必要となるが、これは1本の木とクルマを繋いで設営できるため野営地の幅が広がる。詳細はまだ試してないが車内シートベルトの根本に引っ掛けて車外ルーフに沿って反対側から吊るすというもの。ジムニーなど車高のあるクルマでなくても使えるらしい。試すのが楽しみだ。

ウーピーサスペンションはハンモック吊るし紐の長さを自在に調整するオプション。要するにハンモックの高さ調整を簡単にし、ハンモックを地面スレスレにチェアとして使う時も手早く対応できる。純正紐と交換する作業は動画で手順を知り自宅でしておいた。純正に比べ質量が1/10くらいになるのでコンパクト・軽量化にも有効だ。

ハンモックスリーブは本体収納を簡単にするオプション。見た目は直径10cmの特大ソーセージ。筒状の袋をスライドさせて素早く収納展開できこの作業が実に快感である。これやりたくて購入する人も少なくないだろう。最後はソーセージをぐるぐる巻きにして収納袋につめるだけ。


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やってきたのはオヤジ所有の山林。今日は試し張りとデイキャンプ。

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林道の脇道をバックで駆け上がる。前日の雨で地が柔らかく凹凸もあり4駆でないと無理。

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もってきた荷物をドサッと置く。

ザックはケルティの26L。ハンモックは荷物が少なく済むのでツーリングキャンパーの愛用者も多い。正直いうと軽量な登山用ソロテントと大差ないようにも思えるがその利点はまだ数多い。

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今日の主役のDDハンモック。ここから設営までの時間を計ってみた。

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初張りでもまさかの4分!

動画の予習とオプション効果があるとしても圧倒的な設営速度。立木さえあればどこでも張れるまさに空中テントである。地面が傾斜してようが障害物があろうが関係ない。低山ハイクや林道遊びで休憩する際わざわざテントを張ろうとは思わないが4分のハンモックなら有り。素晴らしい。

ハンモック泊するなら雨風を凌ぐタープも張る必要がある。もちろん雨が降らないなら要否はその人次第。まぁ筆者は何となく心細いので必要かな。タープ設営は2本の木にロープをわたしてAフレーム張りと呼ばれる形が吉。今日はデイだしタープは持ってこなかった。


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冷たい風に揺られるDDハンモック

蚊帳は40cmほどの付属ポールを本体に挿しゴム紐で引っ掛けて両側を吊り上げる方式。不要であれば蚊帳生地の上に寝ても良し。まだ虫は居ないが杉の枯葉がすごい勢いで降ってくるので展開した。タープ持ってくるべきだったかも。

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しわくちゃの迷彩柄の袋がハンモックスリーブ。動画で見る以上に使い勝手が神っていた。

そこから伸びた灰色ロープが純正と交換したウーピーサスペンション。この小指より細いロープが全体重を支える強度を持ちながら長さ調整を可能とする。若干使い勝手にクセを感じるが慣れればスムーズにハンモックの高さ調整ができる。もちろんこれは両側に装備。


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コーヒーでも飲もうかとプチ設営。ハンモックをギリギリまで下げてあぐら座りが良い。

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今日は久しぶりのアルコールストーブで湯沸かし。

ミニテーブルも三軍のものを持ってきた。無駄な買い物したなと永く仕舞ってたが久しぶりに使って良さを実感する幸福感が何とも言えない。思えば自分自身キャンプスタイルが変わってきており今更ながら需要がマッチしたのだろうか。と、しみじみと。


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シエラを眺めて揺られる幸せのひと時。焚き火を見ながらもきっと至福なのだろう。


そう言えば肝心の寝心地は・・・


とにかく良い。の一言。そして筆者にとって現段階のハンモック泊は有り寄りの有り


何というか一時的な遊び感覚のお昼寝なら大多数の方が満足なんだと思う。しかし一晩眠るとなると人それぞれ違いが生じるようでフラットでないので疲れるとか腰痛になるとか。腰痛持ちだけど家より快適などと真逆の意見もある。要は慣れという意見と様々。

これが筆者の最大の不安要素。もともと就寝には神経質で寝付きが悪いタイプなのだ。

確かにくの字体制で長時間寝るとなると何かしらの不具合は起きそう。しかし筆者が思っていたよりもお尻の沈み込みはなくフラットで想像以上に快適であったこと。コットに近いようなそうでもないような。実際泊まってみないと分からない部分も多々あるが今のところは「一晩眠れそう」。

ちなみに寝返りが出来ない不安もあったが身体が包まれ適度に体重が分散されるので同体制でも身体がしんどくなったりは無さそう。それに寝返りも出来なくはない。ちょっとバランス保つ必要はある。


追記
初めてのハンモック泊を終えて(その記事はこちら

試し張りでの考えはやはり甘かったようだ。長時間の睡眠は結果的にできたが初回は寝付くまで背中がダルく苦労した。続ければそのうち身体が順応するのかはまだ分からない。ただ初回で自分に適するかどうかを結論付けるのはまだ早い。わりと往生際が悪い気もするがもう少し模索して今度また追記しようと思う。



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足を広げると想像以上に広い。一番広いところは幅140cmあるという。

熱帯夜の快適さを裏付けるような4月の風通しはまだ寒い。無理もなくこの日の気温8度で下にブランケットを敷いた。標高が高いので自宅付近より5度低く風も冷たい。車に冬用レインウェアを積んでいたので良かった。

ハンモックの生地は2枚構造になっており間にエアマットやサーマレストマットをサンドイッチできる仕組みになっている。さらに寒くなると購入したアンダーブランケットの出番だが使用する場合は逆にマット類は取り外した方が暖かいという。なんでもアンブラとハンモックの空気の層が暖かさの要になるとのことだ。

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ハンモックに寝たときの景色

艶のあるウグイスの声。風による木々のきしむ音もなんだか懐かしい。夜は隙間から星空を見るのも一興だ。このまま本気で昼寝してやろうかと思ったが結局眠れず。それは寝心地の問題でなく単純に初ハンモックが嬉しくてちょっとした興奮状態になっていた。


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卓上でぷち焚き火と二杯目のコーヒー。燃料は足元に無限にある。

エバニューのアルコールストーブスタンドDXセットはこのようなミニ焚き火台にもなるので地味にお気に入り。あまり使ってないけど。手のひらサイズでも結構暖かい焚き火ができる。火の粉も飛びにくいしハンモックとの相性も良さそうだ。これからの暖かい季節に良いかもしれないが燃料を常に補充してないと消えてしまうので忙しい。


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もっと奥に良さそうな平地の森林があるので今度行ってみようかな。道幅ないので歩きで。


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サクッと撤収。ハンモック本体は設営と同じ4分で異常とも言える速さ。

そして来た時より美しくのゴミ拾い。めっちゃ昔のミルクセーキの空き缶とか意外に新しい菓子パンの袋とか落ちてた。ここは結構な楽園なので近々また来よう。オヤジが生きてるうちに自分に登記してしまおうかな。。なんて。

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そういえば最近取り付けたスコップ

直火の焚き火はしたこと無いけどその後始末とか。あとは野グソ埋める用かな。考えたくないけど4輪スタックした時とか。よくあるジムニーの後ろ姿になった。

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チラリズムからのー

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どーん。

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林道最後の出口の難関。道に飛び出した枝で「バキバキ」「ギギギー」とボディが悲鳴をあげる。

あ、ノコギリ持ってるの忘れてた。。。


おわり。