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初めてのハンモック泊は「かぶとの森テラス」で。

格安な「平日限定ソロキャンプ」という料金設定が魅力の高規格なキャンプ場。訪れるのは初めてだが自宅からは35分と割と近い場所にある。

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所在は名阪国道の南在家ICを降りてすぐ。

筆者は前記事で換装したビルシュタインB6を試したくあえて峠道を走るルートをとった。むかし年上世代がドリフトの練習に使っていた道だが自宅からはこちらの方が意外と近かった。

たしか昔からあるキャンプ場だったと思う。何年か前に「かぶとの森テラス(公式)」と名を変えリニューアルして人気を集めている印象。高規格の定義はよく分からないがゴミステーションとシャワー、売店があれば筆者ルールで高規格と呼ぶ。ここは炊事棟のお湯は出るしコテージも6棟あるので文句なし。

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感じの良い受付のお姉さんがいる管理棟

平日限定ソロキャンプ料金2,200円に惹かれるもあいにくの満員で筆者は3,300円の電源付きオートサイト(一応これも平日限定ソロ料金)を当日予約した。最近は無料の所を利用してたのでどうしてもお高く思ってしまうが高規格を通常より大幅に安く利用できるチャンスだと思えば納得。

筆者は予約しないで訪れるパターンが多いが聞いてみるとここはそれが駄目でネット予約オンリーの方針。ただ当日予約もネットできるので出発前にスマホかPCですれば問題ない。


15時前の到着。無事チェックインも終え、


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設営開始のいつものワクワク感。今回は初ハンモック泊なのでなおさら。

受付のお姉さんに「とにかくハンモック泊をしたい」と駄々をこねるように言うと、少し首をかしげながら「それならオートサイト14番に2本木があるのでできるかも」「やられてる方が以前いらっしゃいました」ということでオートサイト14番に決定。

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たしかに14番サイトには良い間隔の2本木はあったが、

ハンモックからの景色を重視して片方はジムニーシエラに引っ掛ける設営にした。さっそく購入したHammock Hookの出番である。これがあれば1本の木で360度自由な設営ができる。適度に2本なければならないハンモックの弱点を見事に克服するすぐれ物だ。

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まずハンモックと反対側になる今回は助手席シートベルト付け根(2重に裁縫された隙間)に専用金具をぶっ刺す。ここは頑丈であるが経年使用で何か問題が起こっても責任はとれないとメーカーが謳う。まぁ当然といえば当然かな。

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あとは金具にカラビナを取り付けツリーハガー(茶)を通せば良いがオプションのウーピーサスペンション付属ツリーハガーが短く反対側まで届かなかった。そこでウーピーサスペンション換装で不要になっていた純正の紐(黒)をもやい結びで大きな輪を作り長さを調整した。

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助手席ドアを締めてルーフ上から反対にわたす

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ツリーハガーでボディを傷めないようバックパック用のショルダーパットを両側に流用する。公式で紹介されていた方法だ。汎用のものは2個セットなので丁度いい。

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余った純正紐も呼び出しハンモックの屋根になるDDタープのリッジラインに括り付けた。

タープのリッジラインをキャリアに括り付ければイケそうだとやってみたがハンモック上から少しずれるだけで致命的に使い勝手が悪い。何度も試行錯誤したが丁度いい具合に純正紐が余っていたので良かった。偶然にもジムニーシエラの全高が173cmなので3.5m四方のDDタープと相性も良い。

ちなみにベースキャリアに直接ハンモックをかければ良いと思うかもしれないがそれはタブー。純正のルーフレールも同じく真下方向には強いが横方向の強度はそれほどなくボディが破損する恐れがあるという。筆者が付けているリアラダーも同じで控えた方が良さそう。


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木を傷めないようにプロテクター代わりのタオルを巻く

そしてささやかながらハンモック設営で便利なロープワークも習得済みである。




Tシマさんの動画で「引き解け結び、自在結び、プルージック、バタフライノット、もやい結び」は自宅で何度も練習した。彼曰く1本のロープで色々できるようになるとキャンプが変わる。マンネリ化していたキャンプが急に面白くなる。それは僭越ながら強く共感できた。

スキルを身につける喜び。この歳になるとできそうでなかなかできないこと。


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いつもよりギア点数の少ないキャンプ。チェア無し地べたスタイルも初めて。

ハンモックをチェアとして使えるが焚き火の火の粉が怖いので少し距離をとる地べたスタイル。定番サーマレストZシートを二つ折りに敷いただけだが意外に体制が楽。やたらとチェアに拘ってきた自分が何だったんだろうと思ってしまう。最高のチェアは地面だったと?(笑)

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暗くなる前に就寝シミュレーション。Aフレーム張りで雨風をしのぎ暖かさを確保する。

ハンモック上にロープを渡しそれに被せて地面にペグアウトするだけで屋根が完成。筒抜けになるところはペグの場所を変え折り曲げ観音扉のように締め切る事もできる。今回はそんなに寒くないのでこのままで大丈夫。気づけば初めてのハンモック泊は初めてのタープ泊でもあった。

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内部も結構広くて快適。吊られているので地面からの冷気も虫も関係なし。

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一応に最低気温8度の予報なのでアンダーブランケットも初装備。ふかふか素材がいい感じ。

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取り付け方を予習してたので簡単だった

山で試し張りの時に背中に寒さを感じたがアンブラを装着するとめちゃくちゃ暖かくて驚いた。ハンモックとアンブラの隙間の空気でいい具合に断熱される仕組みらしいが下からの冷えはこれで万全。たしかにこれなら氷点下でもイケそう。

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しばし揺られてリラックス

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良い時間になったのでようやく火付けの儀式

と言っても筆者は火打ち石などを使う火起こしは一切興味が沸かない。これは自分でもよく分からないが本当に興味がない。いつもはバーナーで豪快に火付けするが最近知ったこの8分燃えるマッチが便利そうなので買ってみた。これがマジに良い。単純に楽。





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持参のケヤキの薪は15㌔。いつも半分くらいしか使わない。

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焚き火を始めると不思議といつもの心理状態になる。ある意味これもルーティン。

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高感度のiPhoneだから明るくみえるがこれでも夕刻。徐々に暗くなってきている。

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シエラに映る焚き火も一興。

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高騰しているフュアーハンドランタン。2つめ欲しいけど価格がアホらしくて買えない。

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新たな挑戦がこんなにも楽しいものだとは。。。

まぁそのぶん金もかかってるけど。と我に返ってみたり。

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暗くなってきたのでライトアップ

木とシエラにもう1本ロープを渡して真上にWAQのLEDランタンを吊り下げる。今回は雰囲気重視で食事以外はフェアハンドと焚き火の光だけで過ごしたい。

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地べたなので片肘ついたぐうたらスタイルができる

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もちろんハンモックこそ「ぐうたらスタイルの極み」か

就寝前のお楽しみにiPadもセット。パイルドライバーでハンモックの高さに固定した。

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晩飯はこいつと

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こいつで

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こうやって

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こう食す。焦げたけどそれも美味い。

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ド定番の焼き鳥と

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食後の珈琲

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ハンモックに揺られて焚き火をみる幸せ。

これを何度夢見たことか。。。



とつぜん至近距離で「ピギョエー!」と鹿が鳴く。そのたび筆者は「ビクっ!」と心臓をもっていかれる。そして「そんな大声ださんでもええやん」と声にならない声で独りつぶやく。


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はい、クローズしまーす。

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転送してきたワイドナショーを見ながら静かに過ごす夜

かすかに名阪国道の通行音が聞こえるが充分静か。少しずつ冷えてはきてるが風はない。星空もすごく綺麗でタープを取っ払ってみようかとも思った。


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起床。

ナンガはオーバースペックなのでファスナー全開で寝た。気温は8度くらいまで下がっていたが全く寒くはなかった。それよりも初めてのハンモック泊の寝心地を語らねばならない。

試し張りで問題ないと言ったが実際に長時間となると背中が疲れてなかなか眠れなかった。痛くはないが背中に体重が集中してとにかくダルさを感じる。睡眠環境には割と神経質なので色々体制を変えてみたが改善されない。むしろ無理に身体をひねる体制が余計にダルい。これは慣れるしかないと諦めた頃に眠ってしまっており目覚めた時には不思議と何も感じなくなっていた。

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ハンモック泊を幾度も続けると慣れてるのかもしれないが一部の方が言う洗礼をしっかり受けたような気分。今回は楽しさが上回っているのでリフレッシュはできたがぐっすり眠れるかどうかは大切なことだと思う。

考察すると、ハンモックの頭側が足側より高く設営している事が後で判明した。関係ないかもしれないがセンターに重心がかかってない影響もあるのかもしれない。初回で結論を出すのは早々だと思うしまだ試してみたいことがある。自分に適するかどうかを模索している間に身体が勝手に順応してしまうようならそれが一番良い。

どうしても駄目なら就寝時だけハンモックを地面に降ろし4角をペグダウンして蚊帳のように使う方法がある。そうすればフラットに寝れるし安眠対策だけでなくハンモックを張れない広場でも有効だ。もしくはコット上に張るのも面白い。テントを持ってなくても工夫すれば何とかなる。


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清々しい朝。タープの内も外も全く結露はなかった。

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アンダーブランケットとナンガなら真冬もいける。それが分かったのは収穫。


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朝食は簡単に済ませる。チェックアウトが11時なのであまりゆっくりしてられない。

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紹介したことあるかもしれないが、スノピのチタントレック900とソロセット極チタン。シングルマグ450と330。SOTOのウィンドマスターと4本ゴトク。

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これらをスタッキングするのが無駄に気持ちいい。

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同じくハンモックスリーブへの収納も爽快。

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グレゴリーも買って良かった。狙い通り少荷物化に意識が向いている。

まだまだこれ1つは程遠いがこれと両手にトートバックくらいならイケそう。とりあえずクルマの横付けできない(オートではない)キャンプ場も射程範囲になった。ギア沼に溺れた自業自得がつきまとうが前日のパッキングが楽しいと思うようになった。


いつも必ず使うけど今回使わなかったギア
  • テント
  • チェア
  • 焚き火テーブル
  • 焚き火テーブルラージ
  • コット
  • タープポール
  • 自在金具付きパラコード
  • グランドシート
  • ナフコのトートバッグ大
  • カセットガス缶
  • トーチバーナー

今回使ってみて良かったギア

忘れ物
  • 調味料一式(持参していた黒毛和牛を諦めた)
  • 焼肉用鉄板(上に同じく)


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来た時より美しく。かつ痕跡は残さない。



おわり。