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もはや人のフンドシで相撲をとるブログ。

この2015年(平成27年)式の超ショート。希少性の高いXZB40後期型のしかも最後から2番目の新車制作個体。今回は所有者ぶひぱら氏よりメンテナンス依頼を受けたので当たり障りのない程度に紹介する。と思って書き始めたらえらく長くなったので本題を次記事に移すことにした。

当記事(前編)は主に現存する超ショートボディの考察。


もくじ(記事が長いので要点にジャンプリンク)
  1. 似て非なるぶひぱら号
  2. ツカさん旋風が巻き起こった件
  3. 超ショート新考察の前置き
  4. 超ショートデタラメ年表
  5. 超ショート誕生元の割合
  6. 純正モデルが元祖でなかった件
  7. ボディカットを手掛けた英雄たち
  8. トヨタ純正超ショートの生い立ち
  9. 純正モデル廃盤年の2004年の動き
  10. 新顔と呼ぶヨンマル後期型の登場
  11. 新顔は中古車市場で2年に1台な説
  12. まさかのヨンマル最終個体が販売中!
  13. かくみち号の誕生をしみじみと振り返る
  14. ぷひぱら号と交換して欲しい件
  15. 現行ロクマルは日本で2台しかない説
  16. 超ショート総生産台数を考察
  17. 姿を消し続ける超ショート事情
  18. 付録 かくみち号 快適化の軌跡


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待望の2ショット。筆者はこっそりかくみち号を並べ感慨にふける。

ぶひぱら号は当ブログでお馴染みだがまともにネタにするのは初めて。所有者はたいそうイカれたお方で新車架装で夢を実現させたツワモノ。わざわざ新車のバスを切って大金払って狭くするなんて正気の沙汰ではない(オマエガイウナ)、全く意味が分からない。からこそ、レアなのだ。

本質はクルマではなくそんな大それた事をやらかすクレイジーな人たち。その凡人ではない考え方こそが稀有なのだと筆者は思う。もし超ショートが日本に数台しかなかったのなら単なるショーのコンセプトカーに過ぎない。造る人、乗り継ぐ人が居るから、気持ちが繋がり現在の我々が楽しいのだ。

話はそれたが、そんな氏とは納車前から仲良くさせてもらっておりその流れで数年前からメンテナンスを担当させてもらっている。むかしから「類は友を呼ぶ」というが。。。


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「かくみち号」とは似て非なるゴージャスな「ぶひぱら号」

もはや嫉妬なんてレベルでない。

初度登録は平成27年11月。車両ベースはXZB40型26人乗りGX(裏オプション客席無し仕様)のボディカット及びワンオフキャンピング架装。その翌年末にフルモデルチェンジ(XZB60)が発表されたのでXZB40系最終型の新車の超ショートとなっている。

ビルダーはトヨタテックス大阪。レイアウトは看板パッケージの「キャンベルトランク」ではなく特注オリジナル。光栄なことに当ブログ「カクミチトランク?」をモデルにしてるらしいが正直次元が違う。後部の跳ね上げ式2段ベッドは同年に出展した「CAMPBELL540」に採用されたものだ。

メーカーオプション助手席ドアとリア観音扉はかくみち号と同じレア装備。ただしこの個体はハイグレードのGXなので尚更珍しい。時にはトランポとして使える優位性の戦略。氏は筆者を上回る相当の多趣味野郎なのでこれが絶対条件だったのだろう。

充電システム機器はすべて信頼の未来舎製。パワーソニックディープサイクルバッテリー2基。ソーラーシステム完備。1500W外部AC優先転送式インバーター。別途運転席専用インバータ、DCDCコンバータも装備する。マックスファン前後2機搭載。自動追尾式BS/110°CS アンテナ。バカでかいFIAMMAのサイドオーニング。乗降口電動開閉ステップ。さり気なくリアスポイラー。イカした特注2本出しヒッチメンバーとリアラダー。画像にはないバイク積載用のヒッチキャリアも特注品だ。


ちっくぉしょー くやしい! 前言撤回!!



次記事








ところで、「凡人でない人」といえば、、、


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ザ・ツカさんファミリー・・・


この呟いたあとの余韻が耳に残り、眠れない夜を過ごす人も多いのではなかろうか。


ツカさん旋風で再び注目が集まる超ショート。

当人から念願の入手の知らせを頂戴しアップを楽しみにしてたが想像を絶する大反響。

「ツカさん新規」。そんなクルマ知らなかったと食いつきの良い人々。その反応が妙に嬉しかった筆者。しかしその影響でブログ来場者数が一気に跳ね上がり恐ろしくなって閉鎖を考えた小心者ブロガーが居る(ソレモオマエナ)。少なからずこれは中古車相場にも影響してそうだ。

バスコンなんてキャンピングカーの氷山の一角。超ショートはさらにそこから派生したレア種だ。ただしそんな派生種は業界において特別なものではない。超ショートが注目される理由は街なかを走るマイクロバスの原型を留める外観にあると筆者は思う。一見、目の錯覚だとも思うボディの短さのみ。それが面白い。ガチガチのキャンカーではない親近感。なんかうまく言えないけど。。。

とにかくこの異質モデルとの遭遇はきわめて稀であり入手困難。だが信じてれば出会いはきっとある。それを証明してみせたツカさん家は、奇しくも同じ県民、そして同じ一姫二太郎の家族構成だ。飾らない天真爛漫な人柄と並外れた行動力に感化されながらいつも特別な思いで観させてもらっている。

この記事を書こうと思ったのも少なからず彼の影響があるわけで。


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そんなことで超ショートのおさらいと新考察。

今回は超ショート事情にやたらと詳しい奇人(以下、調査員)協力のもと書きすすめる。なかには筆者が知らなかった事実も多く、書きはじめた時と今では別人のように詳しくなった。とはいえ、なにぶん個体数の少ない謎車種につきいいかげんな憶測も多い。そのことを念頭にゆるーく読んで欲しい。もちろん「それ違うぞ」というご意見・ご指摘は大歓迎だ。


下は筆者がウィキペディアで調べて作った超ショートの年表。


年表


この記事の全容はこの年表にだいたい収まっている。なのでこのあとはもう読まなくてもいい。生産台数はいいかげんな憶測だが現存はもっと少ないと思われる。年表はどちらかといえば自分が調べ物したいときの早見表かな。


超ショートの現存個体数は推定120台程度詳細は最後に

そのうちキャンピング登録されてるのは90台程度だろうと推測する。さらにテキトーな事言うとそのキャンピングカーの誕生元の割合は以下と考察。

  1. ビルダーのパッケージ新車 70%
  2. ビルダー特注ワンオフ新車 25%
  3. ビルダー特注ワンオフ中古   3%
  4. 素人自作による構造変更    2%
(調査員監修)

(1)(2)のようにキャンピング架装のほとんどは純正・カットに関わらず新車ベースが多い。それは今も昔も変わらないイカれたセレブの道楽だ。ツカさん号は恐らく(1)、ぶひぱら号は(2)。かくみち号は(3)。意外だったが中古車を持ち込んで改造する筆者のようなケースは珍しいとのことだ。素人制作の車両(4)は当然ながらトヨタ純正モデルがベースになる。



今更だが、超ショートは「カットモデル」と「純正モデル」の2つに分けられる。

このことで筆者が今まで誤解してた重大な件があった。

ボディカット施工は純正モデル発売以前から行われていたという事実。憧れだけで歴史なんて知らなかった筆者は純正こそが元祖だと勝手に思いこんでいた。さぁこれは大変、過去記事でドヤってたのが恥ずかしいぞ、おい。面倒くさいから訂正しないけど。。。

調査員との会話でどうしても噛み合わない事があり判明。ケンカになるかと思った。てっきり筆者は純正超ショート廃盤後のサードパーティ。つまり非純正として古い年式の中古車のボディカットにも着手した神対応なのだと誤った認識をしていた。実際は真逆。ビルダーのカットモデルの需要をみてトヨタ自動車が純正の販売を検討したという見方が正しいようだ。(それも不明だが)


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トヨタテックス大阪の架装風景

オーバーハングをカットして再び接合するマンガみたいな妙技。ベース車両はトヨタコースター/日野リエッセⅡ 625cmの標準ボディ。安全性配慮、接合部の高い耐久性を実現するため精度を極限まで追求し妥協は一切許さない。

余談になるが日産シビリアンをベースにした超ショートボディも僅か存在。そしてコースターのロング699cmをカットし逆に延長させた超ロングボディ(国内15台位?)なるものもある。

余談の余談。2019年8月に現行型で初の純正超ロングボディ(772.5cm/13人乗り)が追加設定された。座席の少なさが物語る架装前提の新グレードとして多種多様なベース車両に注目される。短いのを好む人もいれば長いのを好む人もいてホント面白い。これが発売されたということは近々純正超ショートの復活なんてことも。。。?

ボディカットの話に戻そう。

こんな事ができる(た)架装業者はかなり少数。いや、出来るかどうかよりやるかやらないか。施工技術の問題は別として、そのリスクに向き合う姿勢、長い制作期間、滅多にない受注、普通に考えてこれで採算が取れるとは思えない。筆者だけだろうか。


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何とも言えない愛らしいシルエット(CAMPBELL 540  2015 )

超ショートの魅力といえば自家用で使える取り回しの良いサイズ感だが、その短さゆえ生まれる容姿にグッと刺さるものがある。どこか幼さを感じる3頭身サイズのデフォルメに見えなくもない。個人的には手足の短いぷちょっとしたジャンガリアンハムスターの愛嬌ある姿を彷彿する。

20年以上前の初期のカットモデルの全長は物理限界の535cmが多い。とりわけ黄金比というわけで無いがマニアの中で535cmが一番美しいとされる。一方、純正モデルが550(552)cm。これらは車検証記載事項である程度見分けがつく。トヨタテックス大阪が手掛けた中期型以降はセンチ単位でオーダーでき筆者のかくみち号は548cmで指定。ぶひぱら号は538cm。


全盛時代。あえて当時のビルダー名を言わないが各社シリーズ名を挙げて売り出していたパッケージモデル(ネーム付き)がある。前期型カットベースの2モデル、純正の4モデル、中期型カットの3モデルはどれも中古車サイトで聞いたことがある(ワンオフ除く)。ちょっとややこしいのは純正もカットも短くない普通のバスコンも全て同じシリーズ名もある。ビルダーは全部で6社程度、ワンオフ製作をいれると10社位になるのかな。

それらは昔の話。当時のビルダーが今も存在してるにしても人材が入れ替わり会社形態が変わっていて不思議ではない。経営破綻、吸収、分裂、再建、社名変更なども実際あり、それらを考慮して当記事は一応にT社以外の社名・モデル名を伏せる方針で書くことにしている。ご理解願いたい。



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かくみち号ビフォーアフター 2014


ボディカットは必ずしも販売元ビルダーがやっていたとは限らない。特装車専門の架装業者へ委託して生産性やクオリティを高めたケースもある。調べだすとかなり複雑に絡み合うが我々が思っている以上にビルダー同士は仲良く情報共有してたようだ(マル秘案件)。2001年中期型以降はあの馴染み深いT社が他社製モデルにも噛んでいる可能性を調査員は指摘している。

10年以上前から毎日パトロールしてる調査員が中古車サイトでみつけた最古の超ショートは1995年製だったという。もちろんそれが最古の個体というわけではない。最初の1台はもう存在してないだろうが相当苦労して製作されたのだろう。なにせデータのない前人未到の挑戦。もう30年近く前の話。そんな伝説の製作チームがあったのならなんか格好いいなと思う。それはただの筆者の妄想だ。

ちなみに「ツカさん号」は動画で25年落ちと言ってるのでその後の初期のパッケージモデルだろう。全盛期はこのあとも続く。




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純正モデルは1997年頃(推定)からトヨタのお店で販売。途中マイナーチェンジ(中期型)の変動を生き抜いたが2004年(平成16年)。惜しまれ?つつも廃盤。

完全受注だった生産台数は極めて少ない。当時の製造工程は不明だが恐らく設計通り(ボディカットされたものではない)と考えられる。廃盤年の仕様変更後に製作された最後の2台 3台(当記事コメント欄で3台目発覚)は新エンジン4発ターボを搭載した幻の個体となっている。その後も矛盾した個体の噂など謎多きモデルだ。

生産台数はまったく分からないが憶測で100台程度。そのうちキャンピングカー登録は意外に少ない30台程度だったと想像する。標準のバン・バスはもちろん機関の公用車や送迎用、ロケバス、工作車両などに構造変更した個体と様々だ。全長は例外なく552cmだが当時は切り捨て?の550cm。構造変更の場合は陸運支局で手計測になり多少の誤差もあるようだ。


一方で、カットモデルは純正モデル登場で絶滅することはなかった。

理由は憶測でしかないが純正モデルの車両ベースが高額すぎた背景にある。当時ロングより高額だったと言われており、ロングより200万程度安かったLXやビックバンをボディカットする方がコスト面で有利だったのだろう。調査員調べで純正モデル生産時期のカットモデル(某ビルダーパッケージ新車個体535cm)も確認済みだ。

廃盤になった理由は時期的に製造元アラコ(株)とトヨタ車体の統合の沿革もあるが、その背景にこの年に登場した新型ハイエースH200系の存在が大きいとされる。新型のコミューター、グランドキャビンといった大型サイズの導入で超ショートボディの存在価値が薄れたのだろうか。


純正モデル廃盤年の2004年の動き。

コースター/リエッセⅡは日野製4気筒ターボエンジンN04Cを全車に設定し以降の型式をXZBで統一した。以降は2016年までXZB40(ヨンマル)。前世ビックバンのかくみち号はヨンロク。2017年以降現行型はXZB60(ロクマル)。ちなみにヨンマル、ロクマルは標準ボディ。ゴーマル、ナナマルはそれぞれ新旧のロングボディとなる。N04Cエンジンは何度も改良はされるも現行型まで引き継がれる。

追記(幻の純正ターボは3台?)
廃盤直前の純正超ショートボディの最終製作ではこのXZBを名乗るヨンマル、ヨンロクが存在している。恐らく日本に3台しかない幻の純正ターボ。ヨンマルは2004年8月19日から、ヨンロクは9月7日から12月?のわずか数ヶ月間。調査員が立てた仮説ではこの3台はアラコ製ではなくトヨタテックス大阪が一時的にトヨタ純正の名を引き継いだボディカットもの。これは前々から言っておりきっと思い当たる節があるのだろう。真実は不明だが非常に興味深い考察だ。まさにロマン!


2004年以降はカットモデルもじわりと減少傾向にあり2006年までの中期ヨンマルターボの超ショートは全国で10台もないと予想。つまりヨンマルを名乗る超ショートはなかなかレア度が高い。


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ぶひぱら号の架装中の風景 2015(当時の氏のブログより引用)


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超ショートと言えば元祖の古い顔のイメージが強いが、

2007年(平成19年)のマイナーチェンジ以降の『新顔』と呼ぶヨンマル後期型。その数、推定15台。余談では旧顔オーナーが新顔を移植するイレギュラーな「顔面移植個体」が相当数あるという。

外見の特徴はクリアな4灯式ヘッドライトとボディ側方の方向指示器。見かけによらないハイパワーな4気筒ターボと全車搭載になった高速巡航に優れる6速AT(5MT車もある)。必ずしも新しい車両が良いとは言えないこの業界だが、前期・中期型とはまた違った風格がある。

現行型が2017年に登場してるので旧型後期を『新顔』と呼ぶのも変だがここでは2007年(平成19年)から2016年(平成28年)までの10年間のコースター/リエッセⅡの超ショートをそれに統一する。年間生産台数は0~4台。


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10年間にはボディカット依頼ゼロの年が続いた時期もあると聞く

新顔ショートは他ビルダーの外注分を含め、最後までボディカット施工をしていたトヨタテックス大阪が手掛けたものが多い(全てではない)が、ただでさえハイコストなバスコンに特殊なボディカット架装。手軽なバンコンやキャブコンに影を潜め次第に需要も薄れていったのだろうか。


新顔ショートは中古車市場に「2年に1台程度」しか出現しない説(これ本当)。

憶測では全国に15台程度。市場に出回る率が低いのは仕方ない。相場は難しいが数年前に出現した新顔ベージュは880万円だった。その前は5年前のシルバー650万円。個人的に妥当だと思うがアウトドアや災害意識が高まった現在はどうなのか。狙いを定めるなら常に100万円くらいの射程幅を覚悟しておかなければならない。

その2例は瞬く間に売れてしまった。朝夕の中古車サイトのパトロール。来るべき時が来たら日本一早く決断する。アンテナを常に張り巡らすと同時に有り得ない額を支払うイメトレ。1秒たりとも悩む時間などない。なんとなく欲しいなぁと思ってるのとは次元が違う。


それって完全に無理ゲーでは・・・


ところが、そんなことを書いていると、


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偶然にも今まさに販売中の個体を調査員が発見!(2021年12月現在)

ページへのリンクは控えるが、2017年式ワンオフ新車架装の超極上車。しかも低走行距離。全長550cmで乗車定員8名。内装のクセを見る限りトヨタテックス大阪製の可能性が高い。新車架装2015年最終はぶひぱら号。そして2016年は製造ゼロ(筆者調べ)。2017年からフルモデルチェンジなので、こ、これは完全に、、

XZB40型最終最後の一台で間違いない!

欲しい猛者は自力でググれ!

だがしかし、価格は1,000万オーバー。と、つ、強気である。これが皮肉にも瞬時に売れない理由か。。


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画像はかくみち号。その個体のレイアウトはこれにそっくり(豪華さは桁違い)。

レイアウトがとにかくシンプル。遮蔽物のない開放的な車内は特大お座敷も可能。まさか前オーナーはブログ読者なんてことはないだろうが。。。我が理想論に近い。つまり観光目的に特化した多人数くるま旅仕様ということだろう。僭越ながら筆者にはよく分かる。

しかし、4年落ちで大台の価格設定かー。仕方ない気もするが。



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せっかくの超ショートを台無しにするトレーラー 2017 お盆キャンプ



7年前の2014年筆者が超ショートの購入を本気で考えた時期。

とにかく高年式低走行距離の超ショートを1ヶ月ほど探しまくった。しかし手がかりさえ掴めずに断念。今思えば夢物語だとすぐ分かるがその時はきっと運命の出会いがあると信じていたのだろう。若いな、若すぎる。

そんなことで筆者は造ってしまう手順をとった。

極論を言えばキャンピングカーが欲しいわけでもバスコンが欲しいわけでもない。そのむかし筆者が憧れた「超ショート」というクルマにどうしても乗ってみたい。チャンスは今しかない。その一心であった。まぁショート乗りは皆んなそうなのだろうが。


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カットする直前のかくみち号 2014

当時5年落ち走行2.7万Kmのビックバンを購入。そのままトヨタテックス大阪にボディカットとキャンピング架装を依頼した。





いわゆる持ち込みの中古車新規架装というやつ。ボディカットに約100万円、架装費が250万円くらいだったと記憶する。ベース車両が格安で入手できたのが幸運だった。


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2ヶ月の架装期間は生殺しの極み。筆者は合成写真で心を癒やす新技法をあみ出した。


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車検証記載事項のビフォーアフター 2014

筆者が指定した全長は548cm。1センチ単位で指定できるという高度な技術を実は少々疑ってたが構造変更で登録した陸運支局の車検証の記載も548cm。お見事!


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自宅ガレージに入れるのは最優先事項。しかしセンチ単位の細かい指定は市販の車載冷蔵庫をぴったり後部スペースに収めるという微笑ましい目論見があった。


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そんなこんなでこの納車日を境に筆者の人生は大きく変わる。。。


調査員曰く、かくみち号みたいな中古車を持ち込んだワンオフ車は過去においても珍しいという。そう語る彼も念願の超ショート購入決断の翌朝に盛大に「おねしょ」をした珍しいオッサンだ。いやまぁそれはどうでもいい。

自分的にそんな事例(持込架装)はいくらでもあると思ってたし、とくに意識してなかったがそう言われると確かに模範とする情報が全くなかったなと当時を振り返る。新車架装なんて絶対手が届かないがこの方法なら半額くらいで。。と高をくくったのが始まりだ。


まず車両ベースの捕獲。そして一般人がマイクロバスを買うという圧倒的違和感の克服。自分でも正しい道なのかさえ分からない精神状態で妻を説得。誰に相談できる訳もなく常に自問自答。いま思い出しただけで髪の毛が抜けそうだ。たしかに相当イカれてないと出来ない案件だ。

バスという性質上走行が少ない手頃な中古はなかなか無いがビックバンという選択肢で奇跡的な出会いがあった。これは運命だと後先考えず強行突破。その後は貿易の影響でディーゼル車全体が高騰したのでベース車入手においてはタイミングが良かったと思う。結果的に筆者は無知なることで諦めるすべを知らずそれが功を奏したのかもしれない。


とはいえ「珍しい」というのは決して褒め言葉ではない。ワンオフ車は素人制作された車と同じククリになる場合もあり査定評価が低くなる傾向にあるらしい。


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初期かくみち号。まだ二段ベッドがなかった時代。

走行時レイアウト - コピー

トイレ・シャワールームに使う多目的スペースがないのも評価に影響する(業界ではそうらしい)。最初から売る事なんて片隅にもなかったが今は気にならないわけでもない。


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「折り戸の超ショートは激レア、たぶん日本で1台ですよ(笑)」

そんなことをヘンタイ調査員がよく言う。べつに嬉しくない。

たしかに狭い駐車場の幅寄せに有効だし素早く安全に開閉できる利はある。深夜キャンプ場での静かな開閉音も地味によい。ただ、見た目の安っぽさがコンプレックスに近しい。もしかして遠回しにディスられてる?って思ってしまうのはきっと筆者の性格が腐ってるからなのだろう。



一方で、ぶひぱら氏はまた違う方法をとる。かくみち号生誕の翌年の出来事だ。


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まさに納車直前のぶひぱら号 2015年11月(平成27年) 

雑用で訪れたトヨタテックス大阪にて偶然の遭遇。諸事情により納期が大幅に遅れたのも知っている。遠い地で待ちに待つ当人よりも先に完成形を見てやったぜ!。てきな。

その金額。じつに、い、いっせん・・・・(自粛)

あかん。このひとかんぜんにイかれてる・・・。
まさかほんまにやるとは・・・。

当時顔も知らない氏から真剣な相談を受けいつもテキトーな返答ばかり(笑)してた筆者。当時すでに味方につけていた調査員と二人で煽りまくっていたのも事実だ。氏は「悪党2人に背中を押された」と当時をダンディに笑うが、今思えば人の人生を変えるかもしれない「浅はか」な行為だ。

しかし実際の完成形を目の当たりにすると感慨深くしばしその場で立ち尽くしてしまった。まるで初めて会うクソ可愛い姪っ子の橋◯環奈だ。同時に圧倒的敗北感。自分で自分が相当のヘンタイだと思ってたが上には上が居た。


なんとかして筆者のと、交換しては、、、もらえないだろうか。。。


それも懐かしい話。。。でもない。

くそぅ。。ほすぃでござる。


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あれから6年後の現在。ぶひぱら号は目の前にあった。

うちの工場では2度目の車検。縁というのは恐ろしいもの。


まさしく。よもや、よもやだ。。。







ぶひぱら号誕生の翌年2016年の12月にトヨタ・コースター4代目が発表された。24年ぶりのフルモデルチェンジということで筆者がドギマギしたのも記憶に新しい。

そして2019年秋の大阪キャンピングカーフェアにてトヨタテックス大阪が「C540」を出展。


しかし、同時に約25年続いた超ショートの新車架装はこれにて幕を閉じる。

現行モデルのコースターは同年7月の仕様変更で尿素SCRシステムが採用され事実上ボディカットができないという。理由はその尿素タンクの位置にありオーバーハングのフレーム部分をカットする際どうしても移設が出来ないということらしい。そんなことで後にも先にもこの1台のみということだが静岡のビルダーで謎のもう1台を調査員が発見している。

全国ではその2台のみということだが、2017年1月から2019年6月の尿素仕様ではない中古車個体であれば一応、ボディカットは可能となっている。トヨタテックス大阪は現在個人の注文は受けてないので窓口は全国のトヨタディーラーのお店でということだ。筆者が個人的に期待する「猛者」はきっと突然現れるのだろう。


そんなことで最後に、超ショートの生産台数を独断と偏見で考察する


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  • 初期型カット   推定40台(1994?-2000)
  • 中期型カット 推定20台(2001-2003)
  • トヨタ純正   推定100台(1997?-2004)
  • 中期型ターボ 推定5台(2004-2006)
  • 後期型(新顔)推定15台(2007-2016)
  • 現行型カット 推定2台(2017-現在)

生産された個体数 推定182台
現存する個体数  推定120台 
(内キャンピング  90台)


だいたいこんなものかなという感じ。

あくまでも憶測であり大した根拠もない。ただ何度も何度も書き直し導き出した数字である。今後こっそり数値を訂正する可能性もあるので注意。筆者はわりとそういうことをシレっとする人間だ。




そういえば筆者は6年前にも生産台数の考察を書いている。いま読み返してみると当時考えてた台数よりも2021年度版は大幅に少ない。考察も時代とともに変化してるが信憑性は少しばかり今の方が高い気がする。現存数においては物理的に6年前より少なくなっている。

その時の記事に中古車相場の話があったのでテキトーに考えてみた
  • 現行型    ほぼ無し
  • 後期新顔   600~900万円
  • 中期ターボ  500~650万円
  • 2003年以前 400~500万円
  • 2000年以前 350~450万円
今ならこんな感じだろうか。一応に距離7万Km以内で想定。個人的にトヨタ純正モデルとカットモデルの付加価値に差異はない印象。それよりも基本的なレイアウトや装備、架装業者名で付加価値がついているように思う。でも実際のところよく分からない(納得できない)所はある。


年表
再度このデタラメ年表を貼る


前期型後半から中期型前半のカットモデルは全盛期の60台。

年産が7台にせまる数字にやや疑問が残るが3社くらいがカットしてたのなら有り得る数字だろう。というのも元祖のブログさん「キャンピングカーtoスクーターde日々是好日」の「超ショート倶楽部」で掲載されてる個体が57台。調査員の目利きではそのうち13台が純正モデルとのことでそれを逆算し裏付ける必要があった。中古車販売はともかく、オーナーもしくは第三者が何かしらの方法でインターネット上に掲載する率は7割以上?とみるがどうだろう。


トヨタ純正モデルは推定100台程度。

生産力に疑いはないが果たしてどれだけの受注があったのかが謎だ。前述のとおりキャンピングカー登録はおおよそ30台程度だと考えている。50台はバス、20台はバンといったところか。同時期に純正よりもローコストと思われるカットモデルも並行して生産されており販売の伸び率に影響があったのかいまいち分からない。


純正廃盤後の中期後半ターボモデルは5台程度とかなりレアである。

かつて調査員がその1台を所有しており実は筆者も運転させてもらったことがある。慣らしが良いのか吹き上がりの良いとてもよく回るエンジン。そして太いトルクを感じる4速ATの機敏な動きが印象的だった。某業界人がのちの6速ATよりも4速ATを推す理由が少し分かった気がする。ビルダーモデルはT社の「キャンベルトランク」と調査員が所持してた他社パッケージモデルの2つ。ただ後者はT社のOEM的な雰囲気があったという。


後期型の新顔ショートは15台程度が妥当かなと思う。

そのほとんどをトヨタテックス大阪が手掛けてるので比較的カウントはしやすい。筆者が確認できている個体は11台。だいたいどこの地域で生息してるか把握できている。実際はもう少し多い20個体くらいはあるかもしれないがこれくらいの珍車になれば一度もネットに参上しないのも不自然。とは言え前述のとおり中古車は2年に一台程度。最後の新車架装はぶひぱら号の次に製作された例の物件で間違いないが今後新たに中古車持ち込みでカットされる案件はあるかもしれない。


現行型ロクマルの超ショートは2台。もはや幻だ。

トヨタテックス大阪製C540出展車は筆者の近所に生息。謎のもう一台はゴルフ場工作車両のデモ車かなんか。前述した通り現行新車はもうボディカット不可となり終了している。ただし現行初期の中古車なら可能なのでヨンマル後期と同じく中古車持ち込みカットで誕生する可能性は今後もある。


近年、この前中期型・純正モデルも中古車市場で減少してるという。

少数ながら中古車市場で巡り巡る前中期型の超ショート。長年パトロールしている調査員は市場に出現した時点でだいたいそれは既知の個体だという。彼はほんとうに気持ち悪い。そんな彼も最近めっきり中古車が少なくなったと涙ながらに嘆いている。

いくら屈強なマイクロバスとはいえ20年以上も経てばさすがに限界を迎えた個体もあるのだろう。すなわち役目を全うしたうえの廃車である。修理ができない酷い状態でなくとも実際レストアは乗用車が買えるくらい高額だし仕方ないことなのだろう。

もしくは単にこの時世アウトドアブームと防災意識のなかで手放すオーナーが居なくなったのか。そういう筆者も大停電に見舞われる想定で超ショートの存在は頼りにしている。そして近年のコロナ禍の影響。おうち時間を外に持ち出せるキャンピングカーが注目される訳もよく分かる。そういう意味で3年前とは明らかに世界が変わってしまった。

貨物船に乗って海外に流れてる可能性も筆者は注目する。某バスマニアブロガーの情報では日本国内の古いマイクロバスが軒並み姿を消しているという。超ショートもそれらの貿易に紛れているのだろうか。程度良は国内に残し中古販売、それ以外はより高値で買ってくれる海外へ。日本のディーゼル車の成れの果てか。しかしまぁ海外で超ショートとか「余計なマネしやがってジャパニーズ野郎!」なんてそれは思われてそうだw




付録 かくみち号 快適化の軌跡(カテゴリ別)





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