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今回はフィックスドナイフ(固定式) 

人気のHELLEナイフからユートゥベーラの紹介。あの名匠ジャスパー・ボックスネスがデザインした機能美モデル。小ぶりのフルタングが欲しくて数多くのブランドを検討したがヘレのユートゥベーラが彼のデザインだと知った瞬間キマった。





先日ウラ山に行ったときの動画。ユートゥベーラのサイズ感がすごく良い。筆者は無駄にコレクション性を高めてしまってるが使ってみるとやはり「THE・道具」って感じ。当たり前のことだけどそう思うのは反省すべきところ。


Jesper Voxnaes というお人

ジャスパーボックスネスはデンマークのデザイナー。ナイフ界では独自ブランドを設立しつつもスパイダルコやコロンビアリバー(CRKT)など多数の有名どころに引っ張りだこだ。彼の作品の個人的な印象は「曲線美と機能美」。高級なものばかりでなく安価ナイフを手掛けてるのも偉い!。人物を調べてみるとブルース・ウィルスを若くしたようなオッチャンだった。


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同じボックスネスデザインのCKRTピラーラージ

彼のデザインはよく売れる。ナイフ界の常識かもしれないがマニアが少ない日本ではデザイナーでナイフを選ぶなんてことはマレなんだろう。そういう筆者も最近まで「ボックスネス?なにそれおいしいの?」だった。ヘレナイフを知ってても彼を知らないのは当然かもしれない。

ボックスネスの名を知ったのはモリカツ氏の動画。界隈では低山小道具研究家として注目されるがフォールディングナイフ紹介でも国内の第一人者。そんなこと言ってなかったと思うが氏はどうやらボックスネスファンで筆者も自然に覚えてしまった。筆者がナイフにハマったのもウラ山を歩くようになったのも氏の影響が大きい。飾らないスタイルと声が好きでよく見るチャンネルだ。


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日本人が好きなヘレナイフ

Helle Knives。ノルウェー西部の町ホルメダールのナイフブランド。最近のナイフの生産は機械によって工程が自動化されるがヘレのナイフは1本1本丁寧に仕上げられる手作り。日本ではHELLE 正規輸入代理店のUPIさんが販売。筆者もここで購入。

フルタングナイフ ユートゥベーラ ヘレナイフ キャンプナイフ アウトドアナイフ シースナイフ【正規品】
フルタングナイフ ユートゥベーラ ヘレナイフ キャンプナイフ アウトドアナイフ シースナイフ【正規品】

当然ながらハンドルが天然木である以上、模様に当たりハズレがあるのは否めない。

むろん好みは人によって違うものなので必ずしもハズレではないがネットショッピングではそれが最大の懸念だと思う。一部店舗なら見せてくれる場合もあると聞くが通常は開封になるのでムリだろう。もしくはネットで大量に買って1本を選んで他を捌くっていうのもあるけどそれはクレイジー。


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開封時に死ぬほど緊張したけどまぁ65点て感じ(不思議と今は85点の愛着)

HELLEを知ったのは3年くらい前かな。キャンプギアとか好きな人は普通に名前くらいは知ってて当然なのだろう。日本で人気の高い北欧のブッシュクラフト・狩猟系ナイフって感じだけど。

ブッシュクラフトならアメリカのバークリバーを筆頭にスペインのジョーカーやイギリスのTBSナイブスなんかもカッコいい。正直世界中のブランドが多すぎて訳がわかないけど中途半端にナイフマニアになった筆者はそっち系の印象が強い。だからなぜにヘレがそんなに人気なのかって。。。

HELLEの世界売上で日本は第3位らしい

国内実績は古くからみたいだけど近年は大物ユーチューバーが人気をおしあげたようだ。しらんけど。でもその証拠に日本で一番売れてるモデルはあの芸人さんが使うディディガルガル。次にテマガミ。ユートゥベーラはじわじわって感じみたい。ちなみに世界で一番売れてるのはエゲンだそうだ。

UPI 楽天市場店(ヘレナイフ一覧)


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所持するフィックスドナイフ(固定式) は3本になった

定番モーラのコンパニオン ヘビーデューティMGは5年くらい使ったかな。筆者はナタ派だったのであまり使わなかったけど黒錆加工とかしたのが懐かしい。意外なほど刃持ちが良いしぜんぜん壊れなくて頑丈。珍しくキャンプを初めた頃から替わらない数少ないギアだ。(だった過去形)。

手前はフィンランドのアハチ レウク90。ハンドルがぶっとくてやる気満々のやつ。人気のプーッコだけどまだ殆ど未使用なり。鋼が露出しない寒い地域特有の木で覆われたハンドル。フェザー造りに期待して買ったけどデビュー前にユートゥベーラ買ってしまってるし。。。


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ナイフ全体のデザインはやっぱ格好良い!カニさんがそう言ってる。


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ハンドル末端のシャクリは指を引っ掛けるチョッピング時に有効。

そして秀逸なのが突き出した「エンドクラッシャー」。ハンマーとして叩くもよし、薪に突き刺して叩かれるのもよし。その他すり潰したり破壊したりと意外に用途が幅広い。

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エンドクラッシャーはエッジがたってるのでメタルマッチも使える(動画より)


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ハンドルは短め。中サイズの手の筆者にはちょうど良いがわりと細いので握ると手のひらに若干の空間が生じ少し頼りない。そのぶん持ち替えが効くので細かな作業には有利だけど。

バトニングは刃厚が3ミリなので硬い広葉樹はやらないほうが賢明かも。柔らかめの針葉樹なら全然アリだがハンドル側が天然木なのでそっちを叩くと割れる事もあるらしい。ただしエンドクラッシャーを叩いて縦に使う方法ならかなり太い薪割りができる。

フェザースティックはいい感じ。少しハンドルの細さが気になるがそんな何十本も作らないしもとより小ぶりのフルタング希望だったので不満という事ではない。

ブレード鋼材はSandvik 12C27 ステンレススチール。北欧らしいスカンジグラインド。調べてみると粘りのある柔らかめの鋼材なので刃こぼれし難く研ぎやすいとある。箱出しの切れ味も上々だし使い終わったらストロッピングしておくだけで永く使えそうな感じだ。


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偶然に映りこんだ森のキノコが美味しそう

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ハンドルのお手入れは亜麻仁油

購入後は3日ほど毎晩塗り込んだ。そのおかげで模様がハッキリ浮き出ていい感じに仕上がってきた。むろんまだまだ変化すると思うが購入時より明らかにオレンジ色っぽく飴色に近い感じ。これはもしや開封時にハズレを引いたと思っても亜麻仁油で幸せになれるかもしれない。


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