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2021年に中国のOLIGHTが投入した最初のナイフは「DREVER」

高品質の懐中電灯を造るオーライトがナイフ界に参入し好評を得たのは昨年のこと。すでに多モデルを世界に発信してるが通関がキビシイ日本文化のズレでなかなか買えないもどかしさがあった。製品はどうやらあのKIZER社が造ってるらしくようやく楽しみに待った甲斐があったという話。



いつもごとくカチャカチャ遊びの動画。※ナイフ遊びはボッチ遊びです。他人には不快な行為となるので必ずボッチで遊びましょう。「ぼっち・ざ・ないふ!」です。


このDREVERがオーライトが投入した最初のナイフ。米国のレビュー動画を見るとやはり初投入モデルということでメーカーの気合が違う。多少の赤字でも代表作になるなら構わない。知らんけど。筆者が企画担当ならそう思う。だからこその注目モデル。


購入はオーライト公式サイトより。

ちょうど現在、ブラックフライデーのセールをやってるので色々安くなっている。いま見るとDREVERは6,236円とかなりお買い得。オーナイフはこれまでずっと即座に売り切れてたが今回は日本への供給が安定してるようだ。少しずつだが新製品ナイフも購入できるようになり嬉しい限り。

もともとオーライトは楽天やAmazonの公式直販もあるし日本に太いパイプを持っていて(大きな倉庫があるのかな?)購入しても国内から届くのが殆ど。だから安心して買える。筆者も沼って何個もフラッシュライトを購入した経緯がある。まだ最近だけど。





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DREVERのスペック

全長: 7.99 インチ (203 mm)
ブレード長さ: 3.49 インチ (88.6 mm)
ハンドル長さ: 4.50 インチ (114.4 mm)
ハンドルの材質: G10
刃の材質: N690 ステンレス鋼
刃のスタイル: フルフラットグラインドと HRC60 硬度のシープフット
ライナーの素材: 3Cr13 ステンレス鋼
ポケット クリップの素材: 3Cr13 ステンレス鋼
重量: 3.42 オンス (96.9 g)

3.5インチブレードの大きめのナイフであるがチョイルがあるので意外に刃が短く取り回しが良い。美しく丸みを帯びたG10ハンドルもよく手に馴染む。ロック機構はライナーロック式。絶対失敗しないフリッパータブと個人的に好きなサムスタッド。操作はボールベアリングがアシストするので軽快。まるでX-MENの鉄の爪ごとくシャキン!と飛び出す感じ。


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カラバリはブラックとブルー。国内はいまのところ2色だが、

海外サイトではオレンジとホワイトも確認済み。先月だったと思うがオプションのハンドルスケールのゾンビグリーンが日本の公式ページでも発売された。これには驚いたが今後いろんなスケールを追加してくれると着せ替えができてかなり楽しいのだが。。


2022.12.4_追記
ドレバーのブラック色は今後生産中止(廃盤)になるが要望が多ければ追加生産するとのこと。日本はオーナイフ参入に1年も乗り遅れてたのでわずかの販売期間しかなかった。良い配色だけに勿体ないのでぜひ復活してほしいところ。以下筆者に届いたアンケートメールのコピー。

現状を説明させていただきます。
 「Drever ブラック」について、今生産中止になっていますので、本社工場の在庫がごくわずかしか残っておらず、この在庫は最後の数量であり、売り切れると入手できなくなります。もしこの最後の数量を要求する場合は、私たちが本社工場に依頼する必要があります。入荷時期は2023年4月となります。

 そこで、今回、この製品に関するアンケートを実施したいと思います。

  さて、お客様のご意見を伺いたいのですが、「Drever ブラック」を復活させたいとお考えでしょうか?

  80%以上のお客様が賛同してくだされば、復活させる予定です。


 誠に恐れ入りますが下記のアンケートにてお聞かせください。


もちろん筆者も復活希望と答えた。結果が分かったらまた追記する。


2022.12.15_追記
【ブラックの再販700本が決まりました!】
DREVERブラックは廃盤が決まってましたがファンの熱い再販要望により700本限定で特別生産するようです。とくに日本では販売期間が他国より短かかったので朗報です。個人的にも損しない良いナイフだと思います。



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ディーブ型のポケットクリップ。張力が硬めで評価も高い。

ちなみにドレバーの名の由来をウィキペディアで調べると犬種名からとってるようだ。たしかに日本未発売でビーグルっていうナイフもあったように思う。ドレバーは正式には「ドレーファー」と発音するらしい。いま知ったけどもう定着したので遅い。

ドレーファーは、スウェーデン原産の短足セントハウンド犬種のひとつである。犬種名はドレーヴァー、ドレーバーと表記されることもある。別名はスウェーディッシュ・ダックスブラッケ。 ドレーファーというこの犬種名は、スウェーデン語で「ハンター」を意味する単語にちなんでつけられている。

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思った通り良い工作精度。センターもばっちり。

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鋼材はオーストリア ボーラー社のN690

日本の肥後守やデリカ4に使われるV金10号(VG-10)よりちょっと良い鋼材らしい。詳しくないのでよく分からないけど研ぎやすくてサビにも強いとある。指紋がつきにくい強めのブラックストーンウォッシュ仕上げ。ビンテージ感を醸し出してカッコイー。ロゴがちょっと邪魔だけど。


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既出ナイフと並べたらこんな感じ

ドレバーは3.5インチブレードでフルサイズと言われる類だがフィンガーチョイルを大きめにとってるので実際の刃渡りはデリカやバンターに近い。個人的にそれが良くて取り回しやすさが気に入っている。ちょっとした雑用や果物用にすると良さそう。

いちばん下のドーミンと見比べると完全一致はないものの細部はやはり同じカイザー製の雰囲気が漂う。カイザーナイフは中国トップクラスのブランドで安価なもの主体ながら最近はプレミアム鋼を使った高級モデルも製造する筆者も好きなブランド。


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米国マニアが「オーナイフはカイザー製」と言ったのも半信半疑だったがただの噂話ではなかったようだ。OEM供給というよりコラボって感じでなにも珍しい話ではないがオーライトが起案してカイザーがデザインして形にする完全オリジナルの別注ブランド。いずれにしてもオーライトから安価で買えるって点がすごく良い。今後も注目のオーナイフだ。


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こちらは同時期に入手したRUBATO。ドレバーよりやや高価。ルバートは音楽用語らしい。

タントー(短刀)モデルが格好良い。詳細をまた記事にするかも。こちらは154CM鋼で軽快なクロスバーロック。オーライトはレールロックって名乗ってるみたい。ベンチメイドのアクシスロックの特許切れで各ブランドからオンパレードだ。





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そして、今回のセールで筆者が購入したのは新製品 RUBATO2

全長20cmのタントーRUBATOとは違いRUBATO2は2cm短くなったシープフットのクロスバーロック。形がぜんぜん違うくてなぜに同血統にしたのか謎。まだ届いてないけどちょっと嬉しくなってDREVERの動画撮って記事を書き始めた理由がこれ。


そう思ってたら・・・




一足早くモリカツさんがRUBATO2の動画アップ。しかも絶賛してるし。

やはりかなり良いナイフみたい。氏も言ってるけどアルミハンドルでこれからの時期は冷たそう。商品ページにはマイカルタハンドルバージョンも載ってるけど日本では発売しないのかな。ハンドルスケールだけ発売したら神だけど。。



他にもアメリカの Amazon や oknife.com の掲載モデルを見てみると日本未発売モデルやカラバリがいっぱいあって面白い。今後も楽しみ。





おしまい。